左手になぎなたを携え、紅色の地に亀甲つなぎ模様の着物を着た初代中村仲蔵が、麻生の松若の所作を行っている所。画面奥に提灯が描かれ、何やらこれから捕物がおこなわれる緊迫した雰囲気が漂っている。清経(生没年不詳)の画系はほとんど明らかではない。また、絵本や黄表紙などの挿絵が多く、一枚絵は数も少ない。