鴬色の桐紋付の羽織に大小を差す前髪姿の釈迦嶽雲右衛門。身長約203cm の釈迦嶽と右手にぶら下がる子供に特大の下駄の上の赤い腹掛の子供の対比が面白い。上部に「ほとときす ゆきあたるべき すがたかな」とある。文調(生没年不明)の作画期は、宝暦中期から寛政。春信と錦絵の創製発展に尽くし、役者似顔絵に先鞭をつけた。