本図は、夜討ちの報に鎧をつけ、兜の緒を締める義経と、矢羽根の入った箙を手渡す靜御前の緊迫した姿が描かれている。画題は、文治元年10月、土佐坊昌俊が頼朝の義経追討の命を受け、京都六条堀川の館に夜討ちをかけたが、義経側に逆に討ち取られた事件を元にしている。図様は背景には何も無く、人物だけが描かれている。