福澤諭吉は、幕末から明治時代を生きた人物の中でもっとも著名な一人ですが、神奈川県との関わりも少なくありません。大阪の適塾で蘭学を修得した福澤諭吉が、安政6年、開港間もない横浜を訪れたことをきっかけに、それまでの蘭学を捨て英学に転じたこと、翌年、咸臨丸にて渡米する際に浦賀に上陸したエピソードなどは、『福翁自伝』によって知られています。一方で、しばしば静養に出かけた箱根での人々との交流、横浜正金銀行の設立に関わるなど貿易や実業界の発展に寄与したことなどは、余り知られていない事実です。福澤諭吉の門下生の中には、神奈川・横浜の政財界、教育界で活躍する人物が輩出されるなど、福澤諭吉にとって神奈川県はつながりの深い地域でもありました。さらに、昭和9年の日吉キャンパス開校、平成2年湘南藤沢キャンパス開校など慶応義塾と神奈川県との関わりも少なくありません。
本展覧会では、このような福澤諭吉と神奈川・横浜の多様な関わりについて、書翰、原稿、写真、著作物をはじめ、遺品類などの関連資料により紹介します。
◇ 展示数 約200件
◇ 展示品リスト
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日 午前9時30分〜午後8時
(入館は午後7時30分まで)
休館日:月曜日(9月21日は開館)
会 場:特別展示室
観覧料:大人800円・20歳未満・学生500円(20名以上の団体は100円引)
65歳以上・高校生100円(団体の場合も同一料金)
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
関連行事:
●特別記念講演会
●子ども向け事業
「博物館のススメ」
●当館学芸員、福澤研究センター研究員による展示解説
|
福澤諭吉写真 写真館の少女と共に(サンフランシスコ) 慶應義塾福澤研究センター蔵
『時事新報』日曜付録時事漫画(時事新報50周年記念特集) 日本新聞博物館蔵
|