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トップページ展示案内総合テーマ展示>没後100年 清親の風景



 今年2015年は浮世絵の歴史の掉尾を飾る絵師小林清親(1847〜1915)の没後100年にあたります。清親の画業の中では、光や影を意識した「東京名所図」と呼ばれる作品群や「武蔵百景之内」など風景を描いたものが親しまれています。この展示でも東京を中心に清親がとらえた明治の風景をご紹介します。江戸時代の名所絵と同様の視点を持ちながら、水彩画、写真の影響を受けたと考えられる清親の作品は新しい時代の到来を伝えます。浮世絵名所絵の最後の輝きともいえる清親の新しい風景表現をお楽しみください。

 今戸夏月 (部分) 

 ランプに注目。そのまわりにはいかにも光を放っているような表現がみえます。


 箱根山峠甘酒屋 (部分) 

 山々にやわらかな光があたっています。輪郭線を用いない表現は大自然をやわらかく再現しています。


 清ちかぽんち 東京おうじ瀧の川 (部分) 

 紅葉の名所であった滝野川(東京都北区)。大柄な女性が床几に腰掛けたら、男性は投げ出されてしまいました。おもしろおかしく描いた本図とは対照的に紅葉の美しい滝野川の絵も展示しています。


展示リスト

資料名
内国勧業博覧会之図
東京銀座街日報社
向島桜
梅若神社
上野東照宮の夜
今戸夏月
川口鍋釜製造図
常盤橋内紙幣寮之図
武蔵百景之内 浅草寺本堂
箱根山峠甘酒屋
箱根神社雪
瀧の川の図
清ちかぽんち 東京おうじ瀧の川

◇ 開館時間:午前9時30分〜午後5時
      (入館は午後4時30分まで)

◇ 休館日:「開館日カレンダー」をご覧ください

◇ 会 場:常設展示室2階 常設展示/近世・浮世絵コーナー

◇ 観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます

◇ 展示期間:2015年10月末日まで


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