直径およそ7.5cmの円形朱印、印文は「通過」。現存するのは年未詳5月17日の「関宿渡之法度」に捺される一通のみで、北条氏の軍勢が下総の関宿(千葉県野田市)の渡を越えて出陣した際、後方へ退く者は同印を捺した文書を所持するよう通達された。陣中での出入り改めの印として用いられたとみられる。