下駄職人の道具 |
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下駄は、草履とともに日常生活の主役でしたが靴の普及で使用される機会が少なくなりました。下駄職人独特の鋸のイトビキとカドヒキを使い、ひとつの木片から一足分を切り出すクミドリ(組取り)という技術がありました。その特徴は、材料の桐の木を無駄なく使うことにあります。下駄職人の道具はカドヒキ、イトビキをはじめ、歯と歯の間を削るジュウノウノミなど、下駄職人独特の道具が多いのが特徴です。本道具は大正12(1923)年から昭和53(1978)年頃まで使用したものです。現在では需要も少なく、問屋から仕入れた下駄に鼻緒を据えて販売する例が多くみられます。
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