館長の馬車道日記

もうすぐGW!

新年度がスタートして、はや3週間が経とうとしています。そして来週末からは、いよいよゴールデンウィークに突入。今年は最長で8連休も、ということで国内、海外へとお出かけを予定されている方も多いのではないかと思います。もしまだ予定が決まっていないということであれば、一つおススメのスポットを紹介します。
ちょっと手前味噌ですが、5月3日(日)に神奈川県庁の本庁舎(国指定重要文化財)が一般公開されます。現在の庁舎は、前の庁舎が関東大震災で焼失したことから、昭和3年(1928)に再建された、数えて4代目の庁舎となります。建設にあたり設計はコンペが行われ、小尾おび嘉郎かろうの案が採用されました。港に出入りする船舶のシンボルとなるような、という要件から、五重塔を思わせる現在の建物がデザインされたそうです。このような建築様式を帝冠様式といい、他には4年後に建てられた名古屋市庁舎が有名ではないかと思います。

神奈川県庁本庁舎(キングの塔) 撮影:神奈川県

さて一般公開にあたり神奈川県では、昭和100年を記念した「昭和を巡る神奈川県庁」というイベントを、庁舎内で当日開催します。そしてそのイベントの一つとして、当館では4階の「正庁」という部屋で出張展示を行います。庁舎再建当時の建築図面をはじめ、大正広重と称した吉田初三郎が昭和7年(1932)に描いた全長4.15mに及ぶ肉筆画「神奈川県鳥瞰図」(複製)や古地図と現在の地図から変遷を比較できる「神奈川県版時層地図」というデジタルコンテンツを展示いたします。是非庁舎見学とともに、当館の展示も楽しんでいただければと思います。また庁舎見学ですが、ただ建物内を歩くだけでなく、随所に見られる装飾デザインにも注目してください。「宝相華ほうそうげ」がキーワードですよ。

「キングの塔」の愛称で親しまれる本庁舎ですが、見学が終わりましたら近くの「ジャックの塔(横浜市開港記念会館)」や「クイーンの塔(横浜税関)」にも訪れてみてください。そして最後は、少し足を伸ばして「エースのドーム」である当館の建物もながめていただけると大変うれしいです。

ゴールデンウィークの一日、近代建築を見ながら是非横浜で楽しんでください。

令和8年4月21日