コラム

展覧会コラム

ここでは展覧会にまつわるいろんなお話をお伝えします!
笑いあり涙あり!? 随時更新予定。お楽しみに!

【No.35】御礼[2015.11.10]

御陰様をもちまして、11月8日、特別展「没後100年 五姓田義松−最後の天才−」は閉幕しました。会期中、のべ三万名をこえる多くの皆様にご来館いただき、五姓田義松という画家の魅力に触れていただくことができました。今後も、当館では義松やその周辺の画家たちの作品を展示し、彼らの魅力をより充実して発信すべく調査研究に取り組んで参ります。今後とも、どうぞご注目ください!
どうもありがとうございました。

【No.34】残りわずか![2015.11.6]

早いもので、この週末で特別展「没後100年 五姓田義松ー最後の天才ー」は閉幕を迎えます。ここまで多くの方々に支えられながら、無事、開催を続けて参りました。
と振り返るのは、まだ少しだけ早いっ!
あと少しではありますが、振り返ることなく、頑張って、展覧会を開催して参りたいと思います。企画担当(T.T)のみならず、館員みなで頑張ります。よろしくお願いします!

【No.33】ワークショップ[2015.11.2]

本展も最終盤。ヘロヘロな企画担当(T.T)です。
11月1日、第二回目のワークショップが開催されました。のべ100人以上の方にご参加いただきました。みな真剣。小中学生向けのプログラムではありましたが、一緒にご来館いただいた父兄のみなさんも真剣。多くの方が「難しい」といいつつ、楽しむ姿が印象的でした。
そう、義松の絵を見て感じて欲しかったこと、それは「絵を描くのは楽しい」ということです。義松も楽しんで描いています。技術を身につけ、正確に描けるようになるともっともっと楽しいのです。是非、この機会に学んだことを活用してください。
では、残り1週間頑張って参りましょう♪

【No.32】小沢剛先生講演会[2015.11.2]

10月31日は、小沢先生の講演会がおこなわれました。現在も刺激的な制作を続ける小沢先生が、ユーモラスに、ときに大胆にご自身の作品と歴史に迫るお話に、多くの方が注目していました。現代の作家さんたちにも、本展のような存在は、ちょっと刺激的なのだそうです。博物館の展示活動を頑張ろうというひとつのモチベーションであります。さらに講演の後半では義松が先生に憑依して!、企画担当(T.T)との対談が実現☆
小沢先生、どうもありがとうございました。今後とも面白い作品をたくさん作ってください♪

【No.31】馬車道まつりやります![2015.10.30]

いよいよ最後の山場を迎え、改めて気合い入りまくりの企画担当(T.T)です。
この週末は、当館のある馬車道の商店街組合が主催する「馬車道まつり」が開催されます。今年は30回の節目を迎え、さらにビッグな企画でおとどけするのだとか。馬車道に馬車が走ります。出店も盛りだくさん。そのさなかで開催している特別展(^^)/
馬車道まつりは明日31日から11月3日まで継続して開催されるのですが、展覧会も連動して休み無く開催しています。つまり、11月2日(月)も博物館は開館しています! 4日の祝日あけの日も開館しております。どちらも意外と狙い目かも!?
さらに! 11月3日は、文化の日ということで、当館は無料開館日になります。まだ当館へお越しになったことのない方々、是非この機会をご利用ください。当日は、プレゼント企画もあります。天気が良ければドームにものぼることができます。最高です♪
さぁ、馬車道へGo!

【No.30】山下裕二先生講演会[2015.10.27]

先週の24日は、山下裕二先生にご講演いただきました。ありがとうございました。
軽妙なトークを通して、義松の絵の素晴らしさ、面白さが存分に伝わったことでしょう。幕末明治という時代背景にあって義松が活躍できた理由、そして消えていった理由も指摘され、本当に刺激的なひとときになったと思います。さて、今週末は連続講座の最後となる小沢剛先生の出番です。どのような義松が語られるのか、乞うご期待!

【No.29】図録が完成しました[2015.10.23]

たいへんお待たせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
待望の図録が本日より発売開始です。
288頁、950点ほどの図版がオールカラーで掲載されております。
展示室にある小さい鉛筆画や水彩画の作品も、余すことなくすべて収録しております。
鈍器のような『五姓田義松史料集』にも劣らない、圧巻の図録です。
図録は絵をメインに、そして義松やその家族、弟子たちのことについて物語として知りたいという方は、『絵師五姓田芳柳・義松親子の夢追い物語』をお読みください。
2冊あわせて読むと、もっともっと義松のことがわかると思います。
『史料集』は研究書なので、一般の方向きとは必ずしもいえませんけれども、一番詳しいのはこちらです。
ようやく揃った五姓田本3冊、どうぞよろしくお願いします。

【No.28】義松が愛した横浜[2015.10.23]

毎度お騒がせしております、企画担当(T.T)です。
去る21日、当館を出発し近隣の義松関連の跡をめぐるツアーを開催しました。好天のなか、30名の方にご参加いただき、事故無くイベントは終了しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
いざ歩いてみると、何てことはない距離です。そのなかで、絵を描き、販売し、新技術を身につけ、また新たな世界への希望を抱き、、、という数々のドラマが生まれた事実に、みなさま驚かれていました。かくいう企画担当(T.T)も、常々、驚いているのです。
さて、展覧会も開始してからおよそ一ヶ月。多くの方にご覧いただき、たいへんに嬉しく思っています。しかし!まだご来館されていない方も多いはず!みなさん、この機会をお見逃しなく!「どうせ、また何年かしたら、やるんでしょ?」とか考えてはダメですよ。それほど同じ企画を連続して開催することはしませんから、あと2週間のうちに横浜馬車道までおいでくださいm(_ _)m

【No.27】展示替しました![2015.10.20]

展覧会オープンからおよそ一ヶ月。展覧会フィーバーの暴飲暴食にかかわらず●kg減量してしまった企画担当(T.T)です。
会期を半分以上経過したこともあり、先週末、展示替をおこないました。水彩画など紙を支持体にして描かれた作品は、照度の強さにもよりますが、一年の間におよそ一月程度の展示期間内におさめるのが望ましいとされています。次世代へ作品を残し伝えていくためには、必要な措置です。ご理解ご協力いただければ幸いです。
作品保護という大切な観点もありますが、それに加え、義松作品すべて見せます!というコンセプトを実現するためにも、展示替は必要だったりします。そうでもしないと、800点は並ばない。。。
また少し趣を変えて、展覧会がリスタートしたような感じです。というか、さらに義松ワールドがグレードアップ!並ばなかったので、ケースも2台追加!さらにそそり立つ壁!まるでマンダラのような展示に仕上がっています。ようやくポスターデザインの真意がご理解いただけることでしょう。
まだ見ていない方、もう見てしまった方も、改めてお越しいただきたいと思います。義松の神技を堪能してください♪
オープンして、もう一ヶ月が経ってしまいました。残り三週間しかありませんよ。見逃しちゃいますよ。そうならないように、みなさん、横浜まで足をお運びくださいm(_ _)m

【No.26】義松をもっと深く知るために[2015.10.16]

先週の日曜美術館のおかげで、連日大盛況で本当にありがとうございます。たびたび展示解説に馳せ参じ、少々くたびれた企画担当(T.T)です。
そして見逃した方には朗報!今週末18日の夜8時から再放送があります。是非お見逃しないように。
さらに重要なお知らせ!今週末で前期の展示が終わってしまいます(>_<)
以前にも書きましたが、当館はこれまでも五姓田派に関する展覧会を開催して参りました。そのたびに「本」としてまとまった文章を読みたい、という声を幾度となく頂戴しました。展覧会図録は、作品図版が中心となるため、なかなかまとまったかたちの「文章」にはしづらかったのです。それをうけ、このたび三好企画より『絵師五姓田芳柳義松親子の夢追い物語』が刊行されました。義松とその父の物語を軸に、幕末から明治大正へ続く美術についてのお話です。また、その裏付けとなる史料をまとめた研究書が、中央公論美術出版より『五姓田義松史料集』が刊行されました。何回かお知らせしておりますが、リマインドです。義松をもっと深く知るために、どちらも重要な出版です。ぜひ、お手にとってくださいね♪

【No.25】日曜美術館、感動しました(T0T)[2015.10.13]

お母さんの話、知ってはいても感動ほろりしてしまいました。
企画担当(T.T)です。
日曜美術館、ごらんいただけましたでしょうか?
義松の生涯、最愛のお母さんを描いた傑作、忘れられてしまった背景などなど、充実した内容だったと思います。ご協力いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。

まだ、ご覧になっていない方々に朗報です!
今週末18日(日)の20時からEテレで再放送があります。
決してお見逃しないように。

そして、義松や家族のこと、弟子たちのことをもっと詳しく知りたい方には、以下の書籍がオススメです。
『絵師五姓田芳柳義松親子の夢追い物語』 三好企画 2015

今週いっぱいが前期。今週いっぱいで、《御物 孝明天皇御肖像》の展示が終わります。日本水彩画史上の傑作、こちらもお見逃しないように!

【No.24】角田セミナー&ワークショップ[2015.10.13]

この連休も何とか乗り切ることのできた企画担当(T.T)です。
週末も大盛況の展覧会で、本当に嬉しく思います。ご来館いただいたみなさま、ありがとうございます。
ワークショップも好評でした。東海大学の学生さんたちの誘導のもと、絵を描く子どもたち、特別展や博物館のなかを探検する子どもたち。博物館の新しい担い手のみなさんが楽しむ姿は、館員一同にも新鮮でした。ありがとうございました。
ワークショップは会期中にもう一回開催します。11月1日(日)です! 今回参加できなかった〜という方、再挑戦してくださいね。お待ちしております♪

【No.23】「観賞の手引き」発進![2015.10.9]

さて、お知らせです。
本日より、新たにリーフレットを来場者皆様に配布いたします!
義松のことを知る基本情報を盛り込んだ、簡易なリーフレット。
これを手にして、作品にぐりぐり迫ってください。
なかみはお楽しみに♪

【No.22】週末予報[2015.10.9]

展覧会には多数のお客様にご来館いただいております。今週は、義松の義理の弟にあたる二世五姓田芳柳の郷里、茨城県坂東市から多くの方にお越しいただきました。ご来館誠にありがとうございました。
同市立の猿島資料館には、二世芳柳の作品を中心に五姓田派の作品群が収蔵され、本展にも一点ご出品いただいております。
さてさて、好評の展覧会でありますが、またまた連休を含む週末を迎えます。イベント連続しておこないます。10日セミナー、11日ワークショップ、12日展示解説です。10日以外は、申し込み不要です。
ワークショップは子ども向け企画です。東海大学のご協力のもと、鉛筆で絵を描いてみようという内容です。ワークシートに沿って練習すれば、義松みたいに描くことができるかも?! 東海大学の学生さんたちがアドバイスをくれますから、ご安心ください。持ち物も特にいりませんし、開館時間内で出入り自由。「芸術の秋」を実践しましょう!

【No.21】高階秀爾先生講演会[2015.10.6]

みなさま、週末はいかがお過ごしでしたか?
夏がちょいとぶりかえした週末でしたが、多くの皆様にご来館賜り、企画担当(T.T)もまた熱い週末を過ごしておりましたよ。
さて、先週末の土曜日から、展覧会関連イベントのメインとなる「県博セミナー」が開始されたことをご報告します。すでにその講師の先生方のラインナップはお知らせしているとおりですが、トップバッターとして、大原美術館長の高階秀爾先生にお話いただきました。大きく東西の絵画の流れを概説していただき、丁寧に義松が描いた洋画の魅力を語っていただきました。多岐にわたるトピックを柔らかい語り口でお話しいただきました。本当にありがとうございました。
先生も強調されておりましたが、義松はもっと評価されて良い画家ですし、今回の展覧会でもそれを証明する作品が数多く展示されています。そしてこれまた重要な情報ですが、10月18日までの展示期間となっている作品があります(展示替情報は、別ページ参照)。ですから、くれぐれも、この機会をお見逃しなく!

【No.20】佐々先生ご来館[2015.10.2]

毎日、様々な方にお越し頂き、義松の作品をお楽しみ頂いておりますが、本日もまたゲストがお越しになりました。
今回の解説パンフレットのマンガを描いた佐々大河先生です!
会場入口の看板にサインも頂戴しました!
そして、佐々先生お気に入りの一点は、《制作風景》。
ごちゃごちゃとした生活空間のなかで制作する点に、今と変わらないな〜、と感じいっていらしゃいました。明治時代に丁寧に取材したマンガを描かれている佐々先生ならではの視点ですね。
佐々先生、ありがとうございました!

【No.19】NHK日曜美術館だぁっ[2015.10.2]

義松ラブな企画担当(T.T)です。
義松を多くの人に知って欲しいなと思い、どうすればよいのかなと考えました。思い浮かんだのが、テレビに取り上げられれば良いのだ、と。そうしましたところ、このたび、めでたく、EテレのNHK日曜美術館で義松が特集されることになりました。
やったー(^_^)v
放送予定日時は、来週末10月11日(日)午前9時から、Eテレです。翌週18日(日)午後8時からは再放送の予定でもあります。映像という手段で、義松のことをより多くの方に知ってもらうたいへんに良い機会だと思います。みなさま、こちらもお見逃し無いように。
そして、テレビを見てから来るでも良し。また、テレビを見たら、また作品を見たくなったとなれば、なお幸い。何度でも、当館へ足を運んでいただきますようお願い申し上げます♪

【No.18】人気作品紹介[2015.9.29]

オープン最初の波を乗り切り、ぐったりな企画担当(T.T)です。
体力的にはしんどいのですが、心は充実しております。多くの方が義松をエンジョイしていただいているだけで、本当に嬉しいのです。開催した甲斐があったというもの。
さて、先日ご紹介した小中学生向け解説パンフレットも好評ですが、そのなかでクイズを出題しております。義松が描いた「犬」を会場内で探せ!というもの。この犬、多くの方にうけております。かわいい?というか、凛々しい?いずれにしても、みなさま、見つけたときには「こんなところに!?」と驚いております。そうそう、切れ端みたいな小さい紙にちゃちゃっと絵を描く、それが義松です。是非、会場内で探してみてください(^^)/

【No.17】会場構成&休館日のお知らせ[2015.9.25]

こんにちは、企画担当(T.T)です。
本日は展覧会の会場構成と休館日のお知らせです。会場は、主に5つゾーンになっています。最初は史料を紹介するゾーン。書簡や家計簿、義松の写真など初公開ばかりです。続いて、鉛筆画や水彩画を紹介するゾーン。《御物 孝明天皇御肖像》は、日本水彩画史上の傑作です。どうぞお見逃しなく! その先に来るのが、油彩画のゾーン。重厚な明治の油絵、その成果がずらっと並んでいます。そして続くのが、本展出品作のなかで、義松の画業や日本洋画史を語る上で重要な二点《五姓田一家之図》《老母図》を重点的に紹介するゾーン。某博物館の展示スペースを真似てみました。最後のゾーンが、自画像です。義松の写真から始まり自画像で終わる、義松フルコースをお届けしております。
そして!忘れないで欲しいのが、常設展示のコーナー。義松のお父さんや妹の作品などをあわせてご紹介しております(特別展観覧券のほか、常設展観覧券も必要になります)。この機会に、義松とあわせて五姓田派の作品もご覧いただければ幸いです。
最後に、休館日のお知らせです。当館は月曜日休館ですが、11月2日は馬車道祭開催中ということもあり、開館します。さらに、これまたあまり知られていないのですが、当館は祝日となる月曜日の翌火曜日は「開館」しております! 他館ではお休みのところが多いはずですが、繰り返しますが、当館は「開館」しております! 従いまして、10月13日(火)も開館。ということで、来週28日、10月5日、19日、26日の月曜日4日間だけが休館日ということです。お間違いなく!
むしろ、会期中ほとんど「開館」しているのだから、気軽にお越しくださいな(^_^)v

【No.16】入門講座やりました[2015.9.22]

毎度毎度の企画担当(T.T)です。ゴーストライターなのでは、というツッコミもありますが、ご想像にお任せします。ふふふ。
さて、いよいよオープンしました特別展「没後100年 五姓田義松−最後の天才−」。御陰様で多くの皆様にご来館いただいており、好評でございます。特にどれといった作品ではなく、ひとつひとつの小さい作品に、ご来館されたそれぞれの方の琴線に触れるようで、あちらこちらで作品に魅入る姿が会場内では見うけられました。
去る20日には、入門講座と称して義松についてお話しする機会がありました。多くの方が義松の生涯について、その基礎的なところに熱心に耳を傾けられていました。およそ2時間の内容をすべて盛り込むことはできませんが、同様の趣旨の話と実際に作品の見所を語る「展示解説」は、会期中おこないます(日時は、「イベント」ページをご参照ください)。そちらもご参加いただければ幸いです。

【No.15】図録発行遅延のお詫び[2015.9.18]

このたび、皆様にたいへんご注目を頂いております特別展「没後100年 五姓田義松−最後の天才−」ですが、展覧会図録の発行がオープンに間に合いませんでした。
誠に申し訳ございません。
完成次第、当館ミュージアムショップにて販売を開始する予定でございます。
現在のところ、刊行日は未定でございます。
心待ちにされていた皆様には、重ねてお詫び申しあげます。ご理解賜りますよう何卒よろしくお願い申しあげます。

【No.14】オープン[2015.9.18]

いよいよ、明日、9月19日から、特別展「没後100年 五姓田義松−最後の天才−」オープンです。11月8日までということで、時間はたっぷりあります...と思いきや!そう考えていると、うっかり見過ごしてしまいます。そうならないよう、皆々様、くれぐれもお気を付けください。それでは、最後まで、どうぞよろしくお願いします!
そしてお知らせ!明日から23日まで、いわゆる秋のシルバーウィークの期間。毎日、特別展にご来館いただいた方先着100名に、特別展特製記念品をプレゼント!ちなみに、連休明けの24日(木)も「開館」しております。そう27日までず〜っと開館しています。となれば、どこかで横浜行けるでしょう?
では、みなさま、ご来館お待ちしておりますm(_ _)m

【No.13】ビッグニュース![2015.9.15]

続けざまにビッグニュース!
何とこのたび、五姓田義松が日曜美術館本編にて放映されることとなりました!
10月11日(日)朝9:00〜9:45、Eテレです。
現在、撮影が続いております。義松の作品がたっぷりとテレビで見られるなんてステキです。
テレビを見てから展覧会を見るか、展覧会を見てからテレビを見るか... なやましい...
一番良いのは、展覧会を見て、テレビを見て、もういちど展覧会を見ることです(*^_^*)
展示替えもありますしね(^o^)
どちらもお見逃しなく!

【No.12】展覧会のつくりかた〜展示〜[2015.9.15]

オープンまでのラストスパートの週で、毎日興奮状態の企画担当(T.T)です。
なんてったって、こんなに多くの義松作品を一堂に見ることができるだけで、本当に幸せです。絵を描いている喜びに満ち満ちた作品が会場の至るところにあり、ぎゅうぎゅうです。当館学芸員総出で、細心の注意を払いながら展示作業を進めております。
そういえば、今回の展覧会で毎回のように声を掛けられるのは「800点ってすごい数ですね」という言葉。決まって返答するのは、「本当に並ぶのかは、乞うご期待」という言葉。今、自らが発したその言葉の重みに押しつぶされそうになっています。。。展示替をするとはいえ、満ち満ちた作品の数々。本当におなかいっぱい、心いっぱいになる展覧会はもうすぐです。しばしお待ちくださいm(_ _)m

【No.11】史料集刊行![2015.9.11]

ちょいと夏がぶりかえしたような気候ですが、みなさん、体調をくずされたりしておりませんか?
展覧会直前で、体調など気に懸けてもいられない企画担当(T.T)です。

さて、当館が所蔵する五姓田義松に関連する史料を集大成し、かつ解説も付けた書籍、『五姓田義松史料集』が中央公論美術出版より刊行されました!没後100年を期して、何とか頑張って刊行にこぎつけた一冊です。
履歴書や書簡、家計簿やパリ時代のノートなど、内容はもりだくさん。
絵とは違う一面から画家の実像に迫る一冊です。
義松を知るには必読書です!

さらに、先日発行された『サライ』でも特集記事が組まれております。
こちらもあわせてお手にとってください。

さぁ、あと一週間ほどで展覧会だぁ!
がんばりますぅ。

【No.10】展覧会のつくりかた〜集荷〜[2015.9.11]

さて、好評におこたえして、「展覧会のつくりかた」シリーズ第二弾。
すなわち博物館で働く学芸員の仕事の一部をご紹介する企画ですが、本日は集荷のお話。
展覧会をひらくには、作品や史料が必要です。特別展ともなれば、自前の所蔵品だけではなく、他機関等の所蔵品を借りてくる必要があります。その仕事を「集荷」といい、専門の美術品輸送車やその専属スタッフなどとともに全国へ出かけます。たいていの場合は、事前に調査し、作品を安全に運ぶ方法を検討し、相談し、調整し、実施するという手筈になります。作品を保護(養生)し、箱などに収める「梱包」も、学芸員に必要なスキルです。そして、トラックの輸送に付き従い、全国から展覧会会場までお越しいただくのです。そういう努力がひとつひとつ積み重なって、展覧会はつくられていくのです。
さぁ、いよいよ来週からは展示作業になります。会場に絵を並べていきます。より美しく、より見やすく、義松の魅力をストレートに伝わるように、と頑張ります。オープンまでもう少し、お待ちください(^_^;)

【No.09】名品紹介 [3]鉛筆画[2015.9.8]

さて、もう10日ほどでオープンとなる本日は、名品紹介第三弾。
鉛筆で描かれた自画像です。平成20年に当館で開催した特別展「五姓田のすべて−近代絵画への架け橋−」のポスターにも利用した作品です。
企画担当(T.T)がはじめてこの作品をみたとき、「あれ?新しい作品?」と疑ったほどです。本当に義松が描いた、およそ140年前の作品になります。
今、現役で絵を学ぶ若い方であれば、一度は実践したことのある表現だと思います。鏡を見て、鉛筆で描く行為は、現在の私たちにまでつながるのですが、その最初の実例です。こういう作品を見ると、ぐっと義松を身近に感じることができませんか? 私たちと同じ人間だったのです。そんな彼をもっと直接的に感じてもらえる展覧会まで、あと10日。がんばりま〜す♪

【No.08】ちょうど100年[2015.9.4]

みなさん、こんにちは。
今日は、9月4日です。
1915年の9月4日に、五姓田義松は横浜でひっそりと亡くなりました。

それから、100年。

長年の研究活動を通して、現在、その評価を見直そうという機運が高まっています。
19日からの展覧会は、その素晴らしい多くの作品をご覧いただける機会となるでしょう。
「知られざる天才」という義松の評価の、「知られざる」という語句を取り除くことにつながって欲しいとも願っています。
今でも横浜日野公園墓地の墓の下に眠る義松もきっと、多くの方に作品を楽しんでいただきたいと思っていることでしょう。

【No.07】子ども向けパンフレット[2015.9.4]

いよいよ9月となり、あとは展示だぁ、とやや壊れ気味の企画担当(T.T)です。
さて、本日紹介するのは、小中学生向けの解説パンフレットです。展覧会をよりよく理解していただくために作成を思いつき、このたび漫画家佐々大河氏にもご協力いただき、素敵な一冊が出来上がりました。展覧会に来場される小中学生を対象に、無料で配布します(大人の方、ごめんなさい)。展覧会図録などは大人の方向けなので、小中学生向けの簡単なものを準備しようと思い立ち、さらに彼ら彼女らが手に取りやすいかたちを模索したら、出来上がりました。これを手にしつつ、会場を歩き、お気に入りの作品に出会ってもらえたら嬉しいです。ご家族みなさんでのご来館をお待ちしております♪

【No.06】名品紹介 [2]油彩画[2015.9.1]

名品の先取り紹介、第二弾。
本日は、油彩画からこの一品、《井田磐楠像》。
動画でも紹介していますが、見所は何と言ってもその堅牢な画面構成。パリに渡ってからの作品で、西洋の古典に学んだ成果があらわれています。見えますかねぇ、画面の奥に描き込まれた植物やおもちゃが。見えるか見えないかの薄暗さのなかに、ひっそりと描きこむ行為は知的遊戯ともいえます。当時の日本人洋画家で、このような遊び心を理解し実践していた者は皆無でしょう。義松がホンモノだったこと、真に西洋の画家たちに迫ったことがわかる一品です。

【No.05】名品紹介 [1]水彩画[2015.8.28]

さて、展覧会出品作から、名品を先取りしてご紹介。
本日は、水彩画からこの一品、《台所》。
埋もれた台所用具の数々を丁寧にかつ手際よく描きとった本作は、義松17才頃の作品。焦点がどこにあるのか定かではなく、またすべてを詳細に描くわけでもなく。でも、薄暗かっただろう家屋の一隅に差し込んだ光のもとにさらされた品々の表情をバランスよく捉え、画面全体は調和しています。この作品が象徴的なように、義松は描く対象の質感や形態を描くことに長けてはいましたが、その細部にこだわり、絵画全体が破綻することはありません。むしろ、物質をとりまく光や湿度にもその感覚は研ぎ澄まされ、画面全体のハーモニーを重視した画家といえます。

【No.04】展覧会のつくりかた〜図録〜[2015.8.26]

「展覧会って、どうやってつくるんですか?」と尋ねられて、返答に困った企画担当(T.T)です。
作品や史料があって、それを見栄え良く並べる、、、といえばそれまでです。ただ、それが何なのか、などなどがわかるように、解説をしなければなりません。ただ、専属の解説員が作品の横にず〜っと座っているわけにはいきません。多くの情報をいち早く、正確に、多数の方々へ発信するのも難しいのです。また、口頭で発信した情報は残りがたく、また展覧会のために他機関等から借りた作品などは、展覧会が終われば返却し、同じ場所に残りません。そこで、展覧会の情報を集積し、その記録とし、また次世代へ情報を継承するために、展覧会にあわせて、図録(カタログ)をつくることが一般的です。
本末転倒なところもありますが、「展覧会をつくる」仕事にかかる労力の三分の一くらい(人によってはもっと)は、この図録制作に注がれます。
というわけで、現在、本展図録制作真っ最中です。予定では総ページ数288、カット数950点ほどです。厚さ2cm。凶器いや狂気、いやいや驚喜してください。これで義松の真髄を伝えるのだぁ、と意気込んでおります。展覧会を見て、またご自宅に戻ってからも義松に浸っていただくために、図録をかっこうよくつくっております。展覧会共々、その完成をお待ちくださいm(_ _)m

【No.03】イベントもりだくさん♪[2015.8.23]

いよいよ開幕まで一ヶ月を切って、あせっている企画担当(T.T)です。
本日は告知です。本展にあわせて、多くのイベントを開催する予定です。「入門講座」、「県博セミナー」「現地見学会」は、事前申し込み制です(日時や申し込み方法の詳細は、別ページをご覧ください)。
ここでは、特にセミナーについてお話ししたいと思います。その講師陣は、現在の美術界の大御所ばかりで。企画担当(T.T)も恐縮しっぱなしですぅ。
文化勲章も受章した高階秀爾先生は、フランス近代絵画をご専門としながら、近代日本美術史の造詣も深い美術史学者であり美術批評家でいらっしゃいます。実は、30年前に開催した五姓田義松展にも関わっていらっしゃったのです!そのご縁で今回は、ご講演いただきます。
さらに日本美術応援団山下裕二先生は、近年、幕末明治の美術に集中していらっしゃいます。義松が生きた時代の美術をからめて、幅広くお話しいただくことでしょう。
そして、現代美術家小沢剛先生。今現在、第一線で創作活動をおこなう方が、義松の作品をどう見るのか。時代や状況、趣味も異なる中で、どのような共鳴がおこるのか!?小沢先生は、義松やその一門が1874年に浅草寺境内でおこなった油絵見世物興行の再現展示に取り組んだ実績もあります。その小沢先生が、どう義松と切り結ぶのか、大注目です!
その他、参加申し込みの不要な「ワークショップ」「展示解説」もあわせて、会期中、展覧会をまるごと楽しんでください♪

【No.02】かながわけんぱくとごせだよしまつ[2015.8.21]

ひとつひとつの記事があまり長いと、読むのも疲れます。いや、書くのが疲れるのが正直なところ。企画担当(T.T)です。またまた失礼します。
           *
この展覧会の主人公、五姓田義松さん。
生まれは幕末の江戸ですが、10歳のときに開港間もない幕末の横浜ヘ修業に来ました。そして十代後半、明治になってから横浜に住みました。その後、東京に住まいを移し、さらにフランスへ。帰国したのち、1890年代末から1915年に亡くなるまで、横浜に住み続けました。お墓も横浜にあります。
つまり、五姓田義松は横浜の画家なのです。
そういうこともあって、横浜は馬車道に立地する神奈川県立歴史博物館は、開館以来、彼の作品の収集や調査研究に取り組んできました。
そして、今年、没後100年を記念して、展覧会を開くということです。1986年にも特別展を開催しておりますから、およそ30年ぶりの大回顧展になるのです。
というわけで、気合い入れて、全館あげて、絶賛準備中であります。

【No.01】web&twitterはじめました![2015.8.21]

みなさま、はじめまして。特別展の企画担当(T.T)です。
今日から、特別展「没後100年 五姓田義松 −最後の天才−」特設webを開設します。
よろしくお願いしますm(_ _)m
このコラムでは、展覧会にまつわることを順次配信していきます。イベントや裏話などなど、たっぷりおとどけします。どうぞお楽しみに。
この特設webのコンテンツでは、展覧会の見所や動画など盛りだくさんです。展覧会の主人公五姓田義松について知りたい方はwebをくまなく、ご堪能ください。
というわけで、ここでは速報性のあるネタや裏話的なところを記していこうと思っています。
そして、このwebと同時に活躍してくれそうなのがtwitterです。#Goseda_Yosimatu、そう義松さんがつぶやく?ささやく?こちらも乞うご期待!