館長の馬車道日記

横浜美術館で、当館収蔵品を展示!

本日(7日)、近隣のみなとみらい地区にある横浜美術館のリニューアルオープン記念展「おかえり、ヨコハマ」の開会式に出席してきました。当美術館は2021年3月から大規模改修工事のために休館していましたが、今回再開館となり、その記念として「横浜」をキーワードに自館コレクションに立ち返るとして開催されたのが、この展覧会です。

リニューアルオープンした横浜美術館

そして実は、この展覧会に当館の収蔵品4点が展示されています。

土製頭部破片

まず1点は、当館でも人気のある考古資料「土製頭部破片」です。横浜市栄区の公田ジョウロ塚遺跡出土のもので、縄文土器の把手部分と考えられています。ちょっと吊り目で鼻はツンと上向きの、なんともあどけない表情の顔をしています。他3点は、昨年3月に県重要文化財に指定された「五姓田義松作品」の中から「老母図」・「五姓田一家之図」・「渡辺幽香像」が展示されています。特に「老母図」は最期を迎える母親を描く鬼気迫る作品で、義松の最高傑作ともいわれています。

老母図

歴史博物館は来年9月まで休館ということで、この間広くコレクションを紹介することができないため、公開の一機会にしたいという意図から、この4点を出品することとしました。 是非この機会に、横浜美術館で当館コレクションの一部をご覧いただければと思います。もちろん「おかえり、ヨコハマ」展も見応えのある展示で、考古資料から開港期、そして近現代の美術作品が多数展示されている展覧会です。みなとみらい地区へお越しの際には是非お立ち寄りいただき、当館コレクションともどもご観覧ください。

令和7年2月7日

今週は、この冬一番の寒波が襲来し、大雪となった地域のみなさまにはお見舞い申し上げます。大雪も地球温暖化の影響といわれていますが、確実に気候変動であることは間違いないのでしょう。