
ご無沙汰しています。前回が9月12日でしたので、1ヶ月以上間が空いてしまいました。あの猛暑がやっと終わり、馬車道にも秋がやってきました。街を見ても、もう半袖で行き交う人もいなくなり、ファッションも秋から冬へとはや変わりつつあるようです。
さてこの間、前に紹介した展示ケースのフィルム施工工事も無事終了し、引き渡しが行われました。また正面玄関前のインターロッキングブロックの修繕や、雨水配管の更新、給水ポンプユニットの更新などといった小規模工事も進めてきました。そして今回の休館におけるメイン工事である照明のLED化も、現在業者による配線ルートや分電盤の調査などが行われており、実際の工事は年明けの1月から始まる予定となっています。
また事業の方も、引き続き学芸員による講演や見学会、また館長トークも開催しました。今回の館長トークは、東海道かわさき宿交流館との共催事業として開催し、江戸時代の享保13年(1728)に来日、その翌年に長崎から江戸までを旅した象の話で、いかに多摩川を渡ったかを新発見の資料をもとに解き明かしました。また余談として戦後80年ということで、戦中に起きた象の悲劇や、戦後日本の子どものためにと来日した象の話をさせていただきましたが、中でも日本橋高島屋の屋上でも「高子」という象が飼われていたことには、参加者の皆さんも大変興味を持たれたようです。ちなみにこの「高子」については、来年3月ごろに高島屋史料館TOKYOで企画展が催されるそうですので、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。
その他、夏休みに開催した「ミュージアム・ミッション2025」に参加いただき、6館以上をクリアした方を対象とした「JICA横浜&海外移住資料館ツアー」を、10月5日に実施し、私も参加いたしました。今回はJICA(独立行政法人国際協力機構)が行っている事業の一つである技術研修に参加するため、海外から招聘した研修生の宿泊施設や、資料館の収蔵庫などのバックヤードツアーで、参加者の皆さんもそれぞれ興味深く見学していました。特に宿泊施設内に体育館やホール、また日本の伝統文化を知るためにと茶室まで設えてあることには、私もびっくりした次第です。最後には、皆さんと一緒に「インカ・コーラ」で乾杯し、無事終了しました。ご多忙のなかご対応いただいたJICA横浜 海外移住資料館の職員の皆さんに、御礼申し上げます。
さあ2025年も、あと2ヶ月となりました。齢とともに一年経つのがますます早くなりますが、博物館では年末に向け講演会等もまだまだ開催しますので、是非ご参加ください。
なお先日、個人的に工場夜景クルージングに参加してきました。日中に見る殺風景な工業地帯とは違い、異空間の美しさを見ることができました。そして100年以上前から埋立てが始まり、かつて工業立国日本を支えてきた京浜工業地帯の、その原動力を感じました。