館長の馬車道日記

ドームが見えた!

当館の建物のシンボルは、屋上のドーム(エースのドーム)です。本館建物は明治37年(1904)に建設された旧横浜正金銀行本店本館で、震災や戦災を生き抜き現在に至っています。一方屋上のドームは、大正12年(1923)の関東大震災で焼失し、昭和42年(1967)の博物館開館にあわせて復元されました。このドームの姿は、かつてはJR桜木町駅のホームからも望むことができたそうですが、現在博物館の周りには高層ビルが立ち並び、残念ながらドームを遠望することはできず、馬車道周辺から見上げてご覧いただくのみの環境となってしまいました。

馬車道周辺から見上げたドーム

さて天気の良い日は日頃の運動不足解消のため、みなとみらい駅で下車し一駅分歩いて館に出勤しています。観光客のいない朝のみなとみらい地区を過ぎ、帆船「日本丸」を眺めながらのウォーキング。朝日に輝く日本丸の船体はもちろんですが、やはり4本のマストと張られたロープを含めそのフォルムにはどことなく気品があり、見るたびにその美しさに見入ってしまいます。

帆船「日本丸」舳先を左舷から
帆船「日本丸」船尾

そのような朝のウォーキングで、最近新しい発見をしました。日本丸の展示ドックの横には横浜みなと博物館があるのですが、その建物の上は芝生広場で遊歩道となっています。

芝生広場の遊歩道

そこに立つと、なんと当館のドームが全体の約1/3程ですが、ビルとビルの谷間から確認できました。

ビルの谷間にわずかに見えるドーム

すでにご存じの方ももしかしたらいらっしゃるかも知れませんが、個人的には遠望できないと思っていたドームが見られて感激しました。写真でもおわかりのように、汽車道と呼ばれている道に架かる鉄橋の奥に、わずかにドームが見られます。

ただ残念なことは、現在その方向に「北仲通北地区A1・2地区プロジェクト」として40階建てのホテルを含めた共同住宅ビルの基礎工事が進行中です。完成は来年の11月予定ですが、おそらく工事が地上から上層部へと進むと、ドームを遠望することも難しくなるのではないかと思います。せっかく見つけたスポットでしたが、当館が再開館する時には、残念ながら見ることはできなくなっているでしょう。

もし気になる方がいれば、是非一度現地で確認してみてください。また他にもドーム・スポットがあるかもしれませんので、私も引き続き探してみたいと思います。

令和7年12月11日