4日(金)の午後、翌日オープンの企画展「横浜絵の深層-ジャンルか、イメージか、それとも輸出美術か」の内覧会出席のため、横浜市歴史博物館を訪れました。
本展では、当館所蔵の作品から18件の美術品が出品、展示されております。現在当館は休館中のため、所蔵資料を自前で公開することができないのですが、以前にも紹介しました国立近代美術館での「下村観山」展もそうですが、調査研究を含め事前に資料の貸し出しを行うことで、他館の展覧会でコレクションを紹介することができ、当館としては非常にありがたく思っているところです。
さて今回の「横浜絵の深層」展ですが、個人的には非常に意欲的な展覧会ではないかと思います。一般に「横浜絵」というと、開港後の横浜の異国人やその風俗などを描いた浮世絵を指すのですが、近年ではそのような横浜浮世絵とは違い、いわゆる西洋画技法に倣った肉筆画を横浜絵と呼ぶことが、次第に定着してきています。そしてその中心にいたのが、当館の一大コレクションでもある五姓田芳柳・義松親子に代表される五姓田派と称される絵師たちでした。そのような横浜絵の誕生から発展、そしてその広まりを展望したのが当展覧会です。展示の内容については、是非訪れてご自身の眼で見て、感じていただければと思います。見応えのある展覧会ではないかと思います。また近年注目を浴び、横浜市歴史博物館に寄託された横浜の画家笠木治郎吉の作品も多数展示されています。もちろん当館のコレクションも堪能してください。会期は、10月18日(日)まで。なんと最終の土日は、当館の再開館と重なり、さらに特別展「入門!神奈川県立歴史博物館」(17・18日は無料観覧日)では、9月の「今月の逸品」でも紹介されている「老母図」のほか五姓田義松の作品(県指定重要文化財)が展示されます。絶好の機会ですので、是非両館で横浜絵をご鑑賞いただければと思います。なお両館は、市営地下鉄(ブルーライン)で乗り換えなしです(関内↔センター北、乗車時間約30分)!