担当学芸員によるブログ

展覧会、閉幕しました!

2024/7/2

 6月30日をもちまして、特別展「近代輸出漆器のダイナミズム―金子皓彦コレクションの世界―」は無事閉幕しました。

 4月27日に開幕してから2ヶ月ほど、多くの方にご来場いただきました。誠にありがとうございます。

 まだまだわからないことばかりの近代輸出漆器の世界。驚きに満ちた作品の数々を展示室にぎゅっと詰めこみ、まずはその広がりをご覧いただけるようにと準備を進めて参りました。
 会期中には、さまざまなお客様に「こんなものも家で見たことある」「おじいさんが作っていた」などと、色々な情報をご提供いただきました。
 この展覧会をきっかけに、この豊かな漆器の世界の研究がより進むことを願っています。

 担当者、館員一同、ご来場いただきましたみなさま、金子皓彦先生をはじめ本展をご支援いただきましたみなさまに、厚く御礼申し上げます。
 今後も、当館ではかながわの文化と歴史を軸に、多種多彩なテーマの展覧会を開催し、多様な活動を実践して参ります。今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

展覧会もいよいよクライマックス!

2024/6/28

 みなさま、こんにちは!
 展覧会も最終週を迎え、連日たくさんのお客様にお越しいただいております。
 長かった展覧会も、今週末でおしまいです。
  寂しい気持ちも感じつつ、さらに盛り上がっていきたいと思います。

 今週末も、来場された方に先着でプレゼントを差しあげております。
 ファイルとマスキングテープ、好評をいただいております!
 ファイルとセットになったパンフレットは、実際の作品を見ながら読むとより楽しいかもしれません。
 お越しの方はぜひどうぞ。
(ちなみにマスキングテープは、図録を買ってもついてきます!)

 また、展覧会担当の特別解説も行います。
 2、3点の作品をピックアップし、担当二人が作品について語る、普段とは異なるトークです。
 担当二人は絵画と工芸専門ですので、それぞれのおすすめポイントが異なります。
 初めての試み、どうぞお楽しみに!

 幸いお天気にも恵まれるようです。
 近代の輸出漆器が並ぶ貴重な機会を、ぜひお見逃しなく!!(YS)

最終週!

2024/6/25

 みなさん、こんにちは。
 梅雨の合間、横浜は晴れております。連日暑くなりはじめまして、涼しい展示室との温度差があります。展示品の保存環境を守るためですから、どうぞご理解ください。羽織物1枚あると、よろしいかと思います(^^)

 大好評のこの展覧会、いよいよ最終週となりました。おかげさまで多くの方々にご来場いただき、ありがとうございます。
 ラストスパート!
 さらにスペシャル感を出したいと、先週末から来場者プレゼントをはじめました!毎日先着ですから、おはやめに!

 そして!
 担当者の特別解説を先週日曜日からはじめました。こちらも大好評、ありがとうございました m(_ _)m
 担当者2人のコラボ解説。今週末の土日もそれぞれやります。さて何を解説するのか?!お楽しみに〜♪

 はい、泣いても笑っても最終週!
 これだけの点数の芝山細工、寄木細工、そして漆器たちが並ぶ機会は貴重です。どうぞお見逃しなく!(TT)

残りあとわずかの特別展 盛り上げていきましょう!

2024/6/21

 こんにちは。
 梅雨入りをようやく果たした横浜も、雨に濡れそぼっています。
 それにもかかわらず、展示室は来館者に恵まれております。ありがとうございます。

 残すところ、今週末と来週いっぱいで、このにぎやかな近代輸出漆器展も閉幕です。
 その会期の終盤をよりゴージャスにしたいという希望から、特別サービスということで、明日から各日先着100名さまに、来場者プレゼントをおこないます。
 プレゼントはこちら!

子ども向け解説パンフレット + 特製寄木クリアファイル
 ~技法や素材のことが、きれいな写真とわかりやすい言葉で解説されていますよ!
特製マスキングテープ
 ~寄木をベースに、芝山細工の鷹がアクセントとなった逸品です!

 いずれか1つをプレゼント♪
 展覧会の序盤に見学してしまったという方も、いまいちどお越しください。後半になってから、登場した作品もございますから
m(__)m

 さらに!
 展覧会のことをもっと伝えたいという担当者の熱意は、まだまだあふれております。
 というわけで、展示解説を増やします♪
 明日22日(土)は通常の展示解説です。
 加えて!23日(日)、29日(土)、30日(日)のそれぞれ13時00分から、特別解説をおこないます。この特別解説は、通常の展示解説とはやや趣を変えまして、それぞれ別の作品をゆっくりと、じっくりとお話ししたいと思います。作品の魅力から展示の裏話まで、お伝えしたいことは山ほどありますが、20分程度で、コンパクトにお届けします。

 今日は雨ですが、明日は晴れる予想の横浜です。
 この後、梅雨空はどのように変わっていくかしら?
 博物館のなかに入れば、雨も暑さも避けられますから、ぜひ、ご来館ください。
 お待ちしております!

終盤の展覧会!

2024/6/18

 横浜は、今日は大雨です。
 幸い、当館は大きな影響もなく、静かに開館しております。
 雨の日でもご来館いただき、うれしいことです。
 全国的に梅雨入りなのかな、というところですが、そういうときこそ、博物館でしっとりと憩いのひと時をお過ごしください。キラキラとした漆器たちがお待ちしておりますよ♪

 さて、先週末は展示解説と講演会がおこなわれました。
 こちらも多くの方々にご来館いただき、たいへんうれしく思いました。

 終盤となり、展示室をウロウロし続けている担当者が感じた感想をひとつご紹介します。
 コロナ禍があけたからでしょうが、当館にもかつてのような賑わいが戻ってまいりました。
 にぎわう人々の傾向を観察していて、うれしいふたつの特徴に気が付きました。
 ひとつは、外国籍の方、留学生や旅行者の方が多いという印象が強くあります。特別展の内容だからでしょうか、興味関心をもってご覧いただいているようです。
 もうひとつは、素直に見入る日本の学生の皆さんの姿が印象的です。漆器、漆という存在が身近でないからでしょう、きれいだな、これはなんだろうと、ケースに頭をゴツンとぶつけないか、というくらいに迫っています。
 みなさんの鑑賞の熱意が伝わってきて、学芸員冥利に尽きます。

 さて、閉幕まであと2週間!
 雨のときこそインドアで楽しみましょう!
 みなとみらい線馬車道駅からだと、ほんのすぐです!

 今週末も展示解説がありますから、ご興味ある方は、お気軽にご参加ください。お待ちしております♪

夜間開館楽しかったです&
今週末も展示解説をがんばります♪

2024/6/14

 みなさま、こんにちは。
 梅雨空はどこへ行ったのでしょう、連日暑い日が続きますね。
 そういうときは、ちょいと涼みに博物館へお越しください。
 特別展が絶賛開催中です!

 さて、去る12日(水)に夜間開館をおこないました。閉館時間を19時までとしまして、夜のしっとりとした時間に展示をご堪能いただけたと思います。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
 その折にも担当学芸員によるギャラリートークをおこないましたが、50名以上の方々にご参加いただき、大盛況でした。この展覧会への関心の高さを、館員一同ひしひしと感じております。重ねて、感謝感謝です。

 この勢いで、ギャラリートークを週末にも開催いたします。明日15日(土)、そして22日(土)も担当学芸員が作品の前で見どころをご紹介します。ぜひ、ご参加ください。

 最後に。ちょっとした裏話?です。
 本展覧会出品のほとんどの作品をご所蔵のコレクター金子皓彦氏ですが、ほぼ毎日のように、本展示室にいらしています。即席で解説などもはじめております。ご来館された方々のご迷惑にならないように、ひっそりとお話ししてくださるようお願いしておりますが、それでも人だかりができてしまうことも。金子氏はとてもユーモラスでフレンドリーなお方です。質問をすると、とても気軽に、丁寧に解説をしてくださいます。もしご興味ご関心ある方は、金子先生を探しに博物館へおいでください♪

明日は夜間開館です!

2024/6/11

 みなさん、こんにちは。
 まだ梅雨入りが遠そうで、ちょっと夏を予感させる横浜です。
 展覧会も、その熱気をうけて、にぎにぎしく、連日開催しております。
 先週末は、コレクター金子皓彦氏自らが解説するギャラリートークを開催しました。
 80歳をこえる年齢とは思えないエネルギーで、土日の両日、貴重な、そして愉しいお話しを頂戴しました。
 即席の図録サイン会もおこなわれまして、多くの方に喜んでいただくことができました。

 そして、明日12日は、1日だけの特別展夜間開館をおこないます!
 午後7時まで特別展をご鑑賞いただけます(常設展示は通常通り午後5時まで。詳細は、こちらをご覧ください)。
 仕事帰りに、また日中の喧騒が終わった頃合に、ゆっくりとご鑑賞のひと時はいかがでしょうか?

 担当学芸員によるギャラリートークも、午後6時から実施します。
 来場記念の特別プレゼントもあるかも!?
 参加申し込みは不要ですから、ふらっと、気軽に、どうぞ博物館までお越しくださいませ~♪

漆器の里帰り! 横浜と漆器の関係とは?

2024/6/7

 長いように感じた展覧会も、残すところあと三週間ほど。
 振り返るには少々早いですが、これからご来館くださるお客様のためにも、今回は、横浜と漆器のつながりをちょっとだけご紹介します。

 安政6年に開港すると、横浜は貿易港として発展します。
 各地の漆器商は、新たにひらかれた外国との商いを目的に横浜に支店を構えました。
 外国人が住む居留地のある横浜は、マーケティングにも絶好の立地だったのです。
 販売が盛んになると、外国の需要や好みをいち早く反映した商品を作るため、各産地から職人も移り住んで制作をはじめるようになります。
 こうして、横浜は漆器の生産地として発展していきます。
 当館のある弁天通の辺りにも、漆器商がたちならんでいました。

 展示室内では、横浜の漆器商や職人が、どのような地域で活動していたのかを地図でご紹介していますので、ぜひご覧下さい。
 意外にも、みなさんに馴染みのある場所の近くで漆器を作っていたかもしれませんよ!

 横浜の漆器制作の伝統は、関東大震災や横浜大空襲で、ほとんど失われてしまいました。
 今回の展覧会でご紹介する作品は、金子皓彦氏が外国から蒐集したものがほとんどです。
 長い時間を経て、そうした漆器が、明治時代に建築された横浜正金銀行の建物の中で展示されている……
 そう考えると、担当はなんとも言えない感動を覚えます。
 みなさまも、里帰りした漆器たちを、ぜひご覧下さい。

 明日、明後日は金子氏のギャラリートークがあります。
 コレクションにまつわるお話を聞くことができますので、みなさまふるってご参加ください。(担当:YS)

木象嵌の実演をしました&
週末に金子先生のギャラリートークを行います!

2024/6/4

 6月1日(日)、木象嵌 Atelier kの浅野慶太さんによる、木象嵌の実演を行いました。
 木象嵌とは、さまざまな色合いをもつ木材を使い、絵画的な模様を作る技法です。(詳しくは子ども向け冊子をチェック!)

 鮮やかな色合いは染めているのではなく、木材そのものの色や模様を活かしています。
 一見すると描いたように見える線も、薄い木材を差しこんで出来ており、非常に繊細で手間のかかる技法なのです。
 浅野さんには、足踏み式の糸のこで板を切り抜く行程を見せていただきました。
 足で糸のこをカタカタと動かしながら、手では板を切り進め、あっという間に出来る動物たち。
 木象嵌の作り方を知り、実演を目にしたお客様からは、時おり歓声が上がっていました。

 実演のイベントは終わってしまいましたが、会場では木象嵌のほか、芝山細工の修復や、寄木細工の映像を流しています。
 作り方を知ると、作品を見るのが一層楽しくなります!
 お越しの際は、映像も併せてお楽しみください(全て見ると20分ほどです!)。

 そして、ここで緊急告知です。
 金子先生のお話をもっと聞いてみたい、というお声にお応えし、6月8日(土)9日(日)の二日間、金子先生によるギャラリートークを開催します!
 時間は13:00から30分程度申し込みは不要です。
 参加ご希望の方は、展示室入口にお越しください。
 作品への愛に溢れたコレクターならではのコメントを、実際の作品を見ながら聞くことのできる貴重な機会です。
 皆様のご参加をお待ちしております!

図録ができました! (^^)!

2024/5/31

 お待たせいたしました!
 ようやく特別展図録が完成しました。
 明日、6月1日より、発売を開始いたします。
 全272ページ、500カット以上のカラー図版が掲載された豪華図録です。
 裏話は興ざめかもしれませんが、ここまでたどり着くために、担当者含めて関係者一同、本当に多くの労力をそそぎました。お待たせしたことはたいへんに申し訳なく思います。その分、丹精込めた、良い仕上がりになっていると自信をもって送り出したいです。
 当館図録は売り切れますと増販の予定はございません。
 通信販売もしておりますから、気になる方はチェックしてみてください。

 そしてそして、告知です!
 明日、6月1日は木象嵌の制作実演をおこないます。
 実演を行っていただく方は、本展に出品や動画制作などでご協力いただいております浅野慶太さんです。
 全特別な申し込みは不要ですから、お気軽にどうぞ(時間はこちら)♪

 5月も終わり、展覧会もいよいよ後半。
 どうぞお見逃しなく!

展示替やりました!

2024/5/28

 会期も半ば、ちょっと展示が変わりましたよ〜。
 大物はかえていませんが、扉が開いたり、棚が回転したり。
 モノの多彩な表情をご堪能ください♫

芝山の実演はじまりました!

2024/5/24

 今日は横浜芝山漆器研究会の皆さんによる実演会です。
 間近で制作がみられます!説明もあります!材料も道具も工程も!
 お気づきの方、どうぞ博物館へお越しください♪

講演会やりました!
&芝山細工の実演会をやります!

2024/5/21

 みなさん、こんにちは。
 横浜馬車道は、先週末は不安定な天候のときもありましたが、比較的、よいお天気でした。今日はとても暑いですね。そんなときこそ博物館へ、どうぞお出でください。涼しく、静かな環境でほっと一息、素敵な作品に癒されてください。

 展覧会にあわせてイベントももりだくさんですよ。19日(日)には、担当学芸員によるこの展覧会ができるまでの調査の話、そして本展出品作の芝山細工部分の修復の話を象嵌細工を手掛ける石幡賢治氏から頂戴しました。とても充実した時間で、あっという間に時間いっぱいになりました。
 まだまだなじみのない、漆器の世界、芝山細工の世界、そして寄木や木象嵌など、イベントを通じてお伝えしていますから、これからのイベントにも、ぜひ、ご参加ください(詳細はイベントお知らせのページをごらんください)。

 そして、今週金曜日、24日は芝山細工の実演会があります。横浜芝山漆器研究会のみなさんによる実演を間近に見ることができます。こちらは、事前申し込みが不要です。実演予定のお時間に、自由に当館までお越しください。なかなか見ることのできない技術、担当(TT)も楽しみです♪

 さらに告知をしておけば!
 26日の日曜日で、一部の作品を展示替します。もしご興味ある方は、いまのうちにお目当ての作品をご覧くださいね♪

金子先生にお話しいただきました。

2024/5/14

 みなさん、こんにちは。
 特別展は、GWのイベント祭りを終えて、いよいよ会期中盤へと突入です!
 そのイベント祭りの〆として、本展の出品作の大半のご所蔵者である金子皓彦氏による講演会が、12日日曜日に開催されました。
 1時間半の間、これまでのコレクションの経緯や、寄木細工、横浜芝山漆器に関する思いなどを語っていただきました。
 今回の講演会のためにノート10頁分の下書があったということですが、当日はお話が盛り上がりすぎて2頁にしか進まなかったと悔やまれておりました。また、どこかでお話を伺う機会があることを、私たちも願っております。

 宣伝ですが、当日、先生がお話しされたエッセンスは、本展図録に収録予定の先生の特別インタビューにも含まれております!
 乞うご期待!

 さて、展覧会は5月26日までを、ひとつの区切りとしております。いくらかの作品の入れ替えや、飾棚などの扉の開閉などを予定しております。ぜひ、お見逃しなく!(担当TT)

連休終了、でもまだまだイベント盛りだくさん!

2024/5/7

 大型連休も終わりましたが、まだまだお休み気分が抜けない方もいらっしゃるでしょうか?
 あるいはこれからお休みを取られる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 担当(YS)は展覧会前から曜日感覚を失っておりますが、5月3日には馬車道でパレードもあり、そういえば今日は祝日だったなあとしみじみ思い、賑やかな音楽を聞きながら仕事をしておりました。
 パレードの見学がてら、当館にちょっと立ち寄ってくださる方も多くいらっしゃいました。
 重厚で、ちょっといかめしい当館の佇まいに入場を躊躇してしまう方!意外に敷居は低いですよ。ぜひこうした機会に県博に足を踏み入れてくださると嬉しく思います。

 また、連休中のイベントには、おかげさまでたくさんの方にご参加いただきました。
 参加して楽しかった!と伝えてくださった方、自分の作った作品を嬉しそうに見せてくれたお子さま、職員一同、準備の疲れが吹き飛ぶ思いです!ありがとうございました。

 展覧会はまだ始まったばかり。イベントはこれからもたくさん開催する予定です。
 まだ申し込みの締切に間に合う講演会もありますし、展示解説や実演、夜間会館も行います。
 こちらは申込みの必要がありませんので、ふらりとお立ち寄りいただければ嬉しいです。
 開催時間などは、どうぞ詳細ページをご覧ください。

 お休み気分が抜けない方!展覧会にお越しください。目が覚めるような漆器の数々がお出迎えします。
 これからお休みの方!展覧会に起こしください。このブログに辿りついた方なら、きっと面白いと感じる作品と出会えると思います。
 みなさまのお越しをお待ちしています!(担当YS)

うるし展開幕します!

2024/4/26

 お待たせ致しました!
 ようやく特別展、開幕です!

 いや~、本当に、たいへんにおもしろく、大切な作品ばかりなんです。
 さらに、数も多いですし。
 とても充実した展覧会なんです。

 はい、とっても担当(TT)疲れておりまして、今後、随時、情報を更新して参りますね。
 展覧会の見所、展示替え情報、裏話、盛りだくさんでお送りしたいと思います。

 乞うご期待 m(_ _)m