当館について
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当館について
神奈川県立歴史博物館は、自然科学系・人文科学系の総合博物館であった県立博物館(1967年(昭和42年)3月開館)の人文系部門を母体に、1995年(平成7年)3月に開館しました。
それ以来、「かながわの文化と歴史」を総合的に扱う唯一の博物館として、現在に至るまで様々な博物館活動を展開してきました。なお、自然科学系部門は、小田原の地に移転し「神奈川県立生命の星・地球博物館」として開館しています。
当館の建物は、旧横浜正金銀行の本店として1904年(明治37年)に建てられたネオ・バロック様式の旧館部分と、1967年(昭和42年)の神奈川県立博物館の開館にあたり増築された新館部分とからなっています。旧館部分の外観は建築当初の姿をそのまま残し、1969年(昭和44年)に国の重要文化財の指定を受けています。さらに、1995年(平成7年)には、近代における我が国の産業経済の発展を支えた重要な遺跡として、国の史跡指定を受けました。
常設展示である総合テーマ展示は、かながわの歴史を五つの時代に分け、それぞれに
- さがみの古代に生きた人びと
- 都市鎌倉と中世びと
- 近世の街道と庶民文化
- 横浜開港と近代化
- 現代の神奈川と伝統文化
のテーマのもと、人々の生活や信仰、政治や経済の変化、外来文化の影響など、さまざまな歴史的視点で展示を展開しています。また、学芸員の研究成果をもとに常設展とは異なった切り口で展開する特別展、豊富な館蔵資料を基に実施する特別陳列、コレクション展を定期的に開催しています。
このほか、ミュージアムライブラリーでは、来館者の自己学習を支援するためレファレンスサービスを行い、さらに、情報システム、図書を備えています。
なお、県立博物館開館以来の皆様のご支援、ご協力により、当館が収蔵する資料も約6万6千点に達しました。これらを基に調査研究にも積極的に取り組み、その研究成果を研究報告書や論文により公開し、特別展などの展示事業に活かしています。また、展示への理解を深めるとともに博物館に親しみを持っていただけるよう、各種講座・講演会の開催や校外学習による当館見学の支援、子ども向け体験講座の実施を行っています。
発展を続けるみなとみらい地区に隣接し、横浜観光の中心にほど近い立地にありながら、館内では明治時代の雰囲気とかながわの歴史に触れることができます。他の施設にはないこの空間をぜひ体験してみてください。
沿革
1967年 (昭和42年) 3月 |
神奈川県立博物館開館 |
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1969年 (昭和44年) 3月 |
旧館である旧横浜正金銀行本店が国の重要文化財に指定される |
1978年 (昭和53年) 9月 |
文部省から学術研究機関の指定を受ける |
1980年 (昭和55年) 2月 |
入館者数100万人達成 |
1993年 (平成5年) 4月 |
人文系博物館として再整備のため休館(~7年3月) |
1995年 (平成7年) 3月 |
展示設備等改修工事終了、博物館情報システムの一部稼働開始 |
神奈川県立歴史博物館開館(18日) | |
1995年 (平成7年) 6月 |
国の史跡に指定される |
1997年 (平成9年) 7月 |
博物館ボランティアが活動を開始 |
1999年 (平成11年) 2月 |
金銅装笈・椿彫木朱漆笈・清拙正澄墨跡・石室善玖墨跡・源頼朝袖判下文・源頼家袖判下文が県の重要文化財に指定される |
神奈川の職人の道具(17職種1,982点)が県の有形民俗文化財に指定される | |
1999年 (平成11年) 4月 |
重要文化財の公開承認施設として文化庁から承認される |
2001年 (平成13年) 1月 |
三浦市間口洞窟遺跡出土品(450点)が県の重要文化財に指定される |
2007年 (平成19年) 11月 |
旧館である旧横浜正金銀行本店が、経済産業省により近代化産業遺産(横浜港周辺の関連建築物群)に認定される |
2009年 (平成21年) 8月 |
入館者数200万人達成(平成7年3月~) |
2016年 (平成28年) 6月 |
空調設備等改修工事のため休館 |
2018年 (平成30年) 4月 |
神奈川県立歴史博物館再開館(28日) |