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講演会「日本中世史のフィールドワーク最前線!!」【会場:かながわ県民センター会議室】

かながわ県民センターにて講演会「日本中世史のフィールドワーク最前線!!」を実施しました。

まず、当館学芸員の渡邊浩貴が、日本中世史での現地調査(フィールドワーク)の目的や概要を説明し、続いて近江国柏木御厨(かしわぎのみくりや;現 滋賀県甲賀市水口町[こうかしみなくちちょう])で現在実施中の現地調査について報告しました。
次に、甲賀市教育委員会・水口歴史民俗資料館学芸員の佐野正晴氏が、甲賀市水口町宇田(うった)にて地域住民との協働で実践している地域史・民俗史の調査研究について報告しました。
休憩を挟み後半のトークセッションでは、講師二人が歴史学(渡邊)と民俗学(佐野氏)の立場から、現地調査の現状や課題について語り合いました。

参加者からは、「地方の高齢化・過疎化が進んでいる現在、地域の歴史を伝承していくためには、歴史家・郷土史家などの専門家や当地の自治体職員だけでなく、地元住民も巻き込んでいっしょに調査していくのが重要だということがよくわかった。」という感想をいただきました。
また、当館のいつもの催し物とは少し異質なテーマでしたが、「なかなか聞く機会がない内容でおもしろかった。参加してよかった。」という声も多くいただき、満足度も高かったようです。

 


日本中世史の研究といえば、古文書だけ読んでいると思っていませんか? 実際に古文書で記されている現地に足を運んでフィールドワークを行い、地名や水利、今も続けられている祭礼や儀礼などを調べていくと、古文書を読むだけでは分からなかった地域の姿を知ることができます。また、フィールドワークでは、狭い文献史学の領域を飛び出して、さまざまな学問分野と連携しながら調査を進めていくことになります。

本講演会では、金沢北条氏や山中氏といった武士が拠点を置いていた近江国柏木御厨(かしわぎのみくりや;滋賀県甲賀市)を中心に、長年この地域を調査している歴史学と民俗学の学芸員による対談形式で、フィールドワークの実践方法や魅力、これからの課題などを語っていきます。

日時 2025年7月12日(土) 午後2時00分~4時00分
講師 佐野 正晴 氏(甲賀市教育委員会)
渡邊 浩貴    (当館学芸員)
会場 かながわ県民センター 会議室
定員 60名(申込み多数の場合は抽選)
受講料 無料
申込  「往復はがき」または「申込みフォーム」でのお申し込みとなります。
※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。
申込締切 2025年6月18日(水)必着
申込受付は終了しました
注意事項 ・キャンセル待ちはありません。
・会場への直接の問合せはご遠慮ください。
・体調がすぐれない際には来場をお控えください。
・講師の体調不良や天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
連絡先 神奈川県立歴史博物館 企画普及課
電話 045-201-0926(代表)
※当日の欠席連絡も本連絡先となります。

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