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講演会「幕末の国際情勢認識を探る─『オランダ別段風説書』をとおして「鎖国」を考える」 【会場:かながわ県民センター ホール】

9月14日、かながわ県民センターにて講演会「幕末の国際情勢認識を探る─『オランダ別段風説書』をとおして「鎖国」を考える─」を実施しました。

革命、戦争、グローバル化など世界的に激動の時代だった19世紀、日本は「鎖国」下にありながらも、オランダから提出された海外情報書『オランダ別段風説書』により国際情勢を知ることができました。本講演会では、『オランダ別段風説書』の共同研究を進めてきた6人の研究者が、以下のテーマでそれぞれの最新の研究成果を紹介しました。

『別段風説書』から見る19世紀半ばのヨーロッパと世界
  割田聖史 氏(青山学院大学教授)
『別段風説書』の概要
  佐藤隆一 氏(元青山学院高等部教諭)
『別段風説書』の取り扱い─機密から公開へ─
  松本英治 氏(開成高等学校教諭)
『別段風説書』とペリー来航(「黒船」来航):予告情報と福岡藩主黒田斉溥の対外建白書・出羽庄内郷士清河八郎の父親宛書簡
  岩下哲典 氏(東洋大学教授)
『別段風説書』の社会への広がり─幕臣・藩士・民間学者─
  岩田みゆき 氏(青山学院大学教授)
『別段風説書』が語る戦争と平和─熱い情報と冷めた情報へのまなざし─
  嶋村元宏(当館主任学芸員)

3時間半の長丁場でしたが、参加された皆さんは大変熱心に聴講され、「知らなかったことが多く、大変勉強になった」「時間が足りない! もっと詳しく聞きたかった」というコメントを多数いただきました。

講師:左から、割田氏、佐藤氏、松本氏、岩下氏、岩田氏、嶋村主任学芸員


幕末情報史研究で重要な位置を占める海外情報書『オランダ別段風説書』の共同研究を進めてきた研究者をお招きし、最新の成果を紹介します。本史料の意義やどのように流布したのか、いかに活用されたかなどを明らかにすることで、当時の人々の国際情勢及び対外関係認識を探り、これまでの「鎖国」イメージについて再検討します。

日時 2025年9月14日(日) 午後1時~4時30分
講師 割田聖史 氏(青山学院大学教授)
佐藤隆一 氏(元青山学院高等部教諭)
松本英治 氏(開成高等学校教諭)
岩下哲典 氏(東洋大学教授)
岩田みゆき 氏(青山学院大学教授)
嶋村元宏(当館主任学芸員)
会場 かながわ県民センター ホール
定員 120名(申込み多数の場合は抽選
受講料 無料
申込 「往復はがき」または「申込みフォーム」でのお申し込みとなります。
※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。
申込締切 2025年8月27日(水)必着
申込受付は終了しました
注意事項 ・会場への直接の問合せはご遠慮ください。
・体調がすぐれない際には来場をお控えください。
・講師の体調不良や天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。
連絡先 神奈川県立歴史博物館 企画普及課
電話 045-201-0926(代表)
※当日の欠席連絡も本連絡先となります。

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