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講座・講演会

県立歴史博物館×藤澤浮世絵館 連携講座「庶民が見た黒船来航」【会場:辻堂市民図書館】

11月15日、辻堂市民図書館にて藤沢市藤澤浮世絵館との連携講座の第2回「庶民が見た黒船来航」を実施しました。

講座では、庶民が黒船来航をどのようにとらえていたのかを当時の日記「鈴木藤助日記」から紹介しました。「鈴木藤助日記」は武蔵野国橘樹郡長尾村(川崎市宮前区・多摩区)の鈴木藤助と息子の留五郎により、幕末期から37年間に渡って記された日記です。醤油造、質屋を家業としていた鈴木藤助は、長尾村谷組の組頭、年寄役を務めた村内でも中心的な人物でした。日記はペリーが黒船(唐船)で来航した嘉永6年(1853)6月からはじまっていることから、この出来事が契機となったと理解されています。

その主な内容は鈴木家への来客や訪問先、村人との交流や商売上の取引などの記録ですが、嘉永6年(1853)のペリー来航、嘉永7年(1854)2度目の来航、黒船来航に関連した幕府のお触書、幕府からの村の有力農民層への上納金要求、フィルモア大統領の国書の内容などの情報も広く記載されていました。講座では、藤助が親族、醤油造屋寄合、取引先などから積極的に情報収集を行っていたことに加え、県内の他の日記の記述も紹介しながら、庶民がペリー来航に関する一連の事象に強い関心を寄せていたことを読み解きました。

参加者からは、面白かった、庶民が意外と冷静に黒船来航を捉えていたことがわかった、などの感想が寄せられました。

 


藤沢市藤澤浮世絵と神奈川県立歴史博物館が連携して開催する講座です。県博の学芸員を講師に、今年度4回の講座を予定しています。第2回目は庶民が黒船来航をどのように捉えていたのか、当時の日記を当館学芸員とともに読み解きます。

日時 2025年11月15日(土)午前10時30分~12時
講師 寺西 明子(当館学芸員)
会場 辻堂市民図書館
定員 55名(先着順)
受講料 無料
申込

藤沢市藤澤浮世絵館にて10/12(日)午前10時より先着順にて受付
(受講希望者は藤沢市藤澤浮世絵館に電話、FAX、またはメールでの申込となります。)
(先着順申込の開始日時より前に、FAXやメールで参加申込があった場合は、申込無効となります。)

受付終了(定員に達しました)

連絡先 藤沢市藤澤浮世絵館
電話0466-33-0111
当日の欠席連絡も本連絡先となりますのでご注意ください。
備考 詳細は藤沢市藤澤浮世絵館のホームページをご覧ください。

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