催し物

子ども向け催し物

子ども向け展示解説「祥啓さん、こんにちは!-はじめての水墨画鑑賞-」

特別展「あこがれの祥啓-啓書記の幻影と実像-」の関連行事として、当館では初めての試みとなる、子ども向け展示解説を行いました。

 特別展担当の橋本学芸員が講師となり、本行事用に作成したワークシートを用いながら、鑑賞のポイントを少しずつ伝えました。「水墨画とは、どんな絵だろう?」からスタートして使われる材質について簡単な説明を行い、次に祥啓筆《春景山水図》(当館所蔵)について、「何人描かれているかな?」「描かれた人たちは、どんな風に過ごしている?どんなことを考えていると思う?」と問いかけました。子どもたちは絵の中の人物を確認し、いろいろな場面を想像した様子で、ワークシートに書き込みをしていました。

 ワークシートで《春景山水図》を一通り確認した後、特別展へ場所を移し、実際の作品を鑑賞しました。よく見ると作品は墨だけでなく、淡い色が添えられています。また、となりに展示された啓孫筆《虎渓三笑・山水図》と比べてみると、よく似た構図でも、樹木や水面の描き現わし方にそれぞれ特徴があることを確認しました。

 最後に橋本学芸員より、祥啓が水墨画を描いた時代背景等を紹介し、絵の鑑賞に正解は無いので、自由に楽しんでもらいたいことを伝えました。
 参加した子ども達からは「水墨画をみるときは想像しながら見てみることがおもしろかったです」という声が寄せられました。今後も、楽しく親しめる子ども向けの行事を企画してまいります。

 


いまから500年以上むかしのこと、鎌倉(かまくら)の建長寺(けんちょうじ)で祥啓(しょうけい)さんは絵を描いていました。祥啓さんの描いた絵はとてもさわやかでキラキラ。祥啓さんの絵のなかにいる人物になったつもりでゆっくり絵を眺(なが)めましょう。水墨画(すいぼくが)を見るのが初めてでも、お坊さんの書いた文字が読めなくても大丈夫!眺めているあいだにだんだんと心がほぐれていき、帰るころには「祥啓さん、こんにちは!」と祥啓さんに話しかけたくなることでしょう。

【保護者の方へ】
この展示解説では展覧会担当学芸員がスライド画像を用いて簡単な説明をしたのち、展覧会場で展示中の水墨画を一緒に鑑賞します。疑問に感じていることや質問したいことがあれば、よろしければ申し込み時にお知らせください。

日時 2023年5月5日(金・祝)
[1]午前10時30分~11時30分 [2]午後1時30分~2時30分
[1]、[2]は同じ内容です。
対象 小学生 ※1組につき保護者1名の付き添いが必要です。
講師 橋本 遼太(当館学芸員)
会場 当館会議室、および特別展示室
定員 各回5組(申し込み多数の場合は抽選)
参加料 無料(ただし、保護者の付き添いに当日の特別展観覧券(招待券を含む)が必要です)
申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。
※抽選の有無に拘わらず、結果は締切日から 10 日以内にご連絡します。
※「申し込みフォーム」でのお申し込みの場合、携帯電話・スマートフォンやパソコンにドメイン設定(受信拒否設定)をされていると、結果をお知らせするメールを受信することができない場合がございます。ドメイン設定を解除していただくか、『@dshinsei.e-kanagawa.lg.jp』及び『@kanagawa-museum.jp』を受信リストに加えていただきますようお願いします。
[1]午前10時30分~11時30分へお申し込みの方:申し込みフォームへ
[2]午後1時30分~2時30分へお申し込みの方:申し込みフォームへ
申込締切 2023年4月11日(火)必着
定員に若干の余裕があるため、追加のお申し込みを受付けます(先着順)。
参加を希望される方は企画普及課(045-201-0926(代))まで電話でお申し込みください。
注意事項 ・ご来館される前にこちらをご確認ください。
・感染防止策チェックリストはこちらをご確認ください。
・新型コロナウイルス感染防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。

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