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館長トーク「江戸時代、かながわで砂糖製造?」

皆さんは“日本の砂糖”というと沖縄のサトウキビや北海道のビートなどを思い起こされると思いますが、今年度2回目の館長トークは「江戸時代、かながわで砂糖製造?」と、おや?と感じるお題。18世紀の後半に、砂糖を巡ってかながわでどのような動きがあったのかを館長がお話ししました。

はじめに、江戸時代に砂糖がどのように作られていたか(甘蔗/サトウキビの輸入)や、18世紀後半に幕府による砂糖の国産化が推進されていたこと等、参考となる文書を読みながら説明しました。また、砂糖栽培に邁進した大師河原村(現川崎市川崎区大師町周辺)の名主・池上幸豊の来歴や、大師河原村での砂糖栽培に至る過程について「和製砂糖之儀ニ付書留 壱」を参照しながら解説。川崎領・稲毛領・神奈川領にある幕府の直轄地での栽培試行、三沢(現横浜市神奈川区三ツ沢周辺)と倉沢(現横浜市保土ケ谷区仏向周辺)の御林跡地での栽培を試行錯誤する中の、幸豊の交遊関係(田沼意次・平賀源内ら)についても紹介しました。

参加された方々も「かながわで砂糖を作っていたとは知らなかった」「色々な試行錯誤があったことがわかった」「江戸時代を見直した」など、具体的な産業の歴史を知ることで、知的好奇心を満たしていただけたようです。

 


18世紀後半、江戸幕府はそれまで輸入品であった砂糖の国産化を目指します。そこで製造人として白羽の矢が立ったのが、大師河原村(現川崎市川崎区大師町周辺)の名主であった池上幸豊でした。幸豊は甘蔗(サトウキビ)の栽培から、それを絞り白砂糖にする製造方法を確立します。今回のトークでは、幸豊が砂糖づくりを行うようになったきっかけと、その成功にいたるまでの試行錯誤の過程を紹介します。

日時 2023年12月14日(木) 午後2時~3時30分
講師 望月 一樹(当館館長)
会場 当館講堂
定員 60名(申込み多数の場合は抽選)
受講料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です)
申込 「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。
※抽選の有無に拘わらず、結果は締切日から 10 日以内にご連絡します。「申込フォーム」でのお申し込みの場合、携帯電話・スマートフォンやパソコンにドメイン設定(受信拒否設定)をされていると、結果をお知らせするメールを受信することができない場合がございます。ドメイン設定を解除していただくか、『@dshinsei.e-kanagawa.lg.jp』及び『@kanagawa-museum.jp』を受信リストに加えていただきますようお願いします。
申込締切 2023年11月21日(火)必着
申込受付は終了しました
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