催し物

幕末の日本が、海外からどのように情報を得ていたのか？　を読み解く講演会を実施しました。
“オランダ別段風説書”は幕末期にオランダから日本へ提出されました。まずはじめに、講師から先行研究での鎖国の捉えられ方と、近年の研究によるその捉え方の変化について説明しました。“風説書”と言われる文書の分類・類型を解説しながら、今回の本題であるオランダ別段風説書の概要を詳しくお話しし、別段風説書が成立した歴史情勢等の背景や書かれた情報を細かく紹介しました。

アヘン戦争を機にオランダから日本へ提出された“オランダ別段風説書”には、各国の政治情勢、戦争、技術革新、交通網の整備等、今日に繋がるグローバル化していく世界の様子が詳細に記述されています。合計18回提出された“オランダ別段風説書”の全貌とその記述内容について深掘りする講演会です。（本講演会は、科研費「オランダ別段風説書の研究」で得られた研究成果の一部を広く一般に公開するものです。）