催し物
講座・講演会
講演会「村に残る日記から何がわかるか―地方から見る近世・近代産業の転換―」
コレクション展「藤助さんと幕末」の関連行事として講演会を実施しました。
前半を当館の寺西学芸員が「地方有力農民による醤油醸造業経営」と題して担当し、後半は川崎市市民ミュージアムの主任学芸員菊地悠介氏にご登壇いただき、「橘樹郡における近代的「茶業」経営の萌芽」の題名でお話いただきました。最後は参加者の方からの質疑応答で締めくくりました。
前半は、藤助日記の概要と藤助自身のプロフィール、生業について説明があり、なかでも醤油醸造業について、醸造の方法や種類と値段、販売ルート、租税等の記述を日記から抽出し、幕末期の経営の様子を紹介しました。
後半は幕末から明治期にかけての茶業の概要(生産・流通・消費)を説明した後、明治期の橘樹郡での茶業の様子、また鈴木藤助家での生産の様子を日記の記述から読み解きました。
参加された方からは、日記から生活、歴史、世情等を読みとくことは、大変興味深かった等の感想が寄せられました。
鈴木藤助日記の原本はデジタルアーカイブ(「鈴木藤助日記」で検索)でご覧いただけます。また翻刻版は当館のライブラリーで閲覧できますので、ご来館の際にご利用ください。
近世から近代に移り変わる時代の変化を、ある村の農民が書き残した日記から紐解く講座です。
コレクション展において展示する「鈴木藤助日記」中の記述を中心に近世醤油醸造業から近代茶業への転換に着目し、産業という側面から近世・近代転換期の地方有力農民像に迫ります。本講演会では2名の講師が登壇します。
日時 | 2024年3月17日(日) 午後1時30分~3時30分 |
---|---|
演題 | ①地方有力農民による醬油醸造業経営 ②橘樹郡における近代的「茶業」経営の萌芽 |
講師 | ①寺西 明子(当館学芸員) ②菊地 悠介氏(川崎市市民ミュージアム 主任学芸員) |
会場 | 当館講堂 |
定員 | 60名(申込み多数の場合は抽選) |
受講料 | 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です) |
申込 | ※同一人からの複数の申請については、1件として扱います。 ※記載事項に不備があると受け付けができない場合もあります。 |
申込締切 | 2024年2月20日(火)必着 申込受付は終了しました |
注意事項 | ・ご来館される前にこちらをご確認ください。 ・天候の急変等により、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページにてお知らせします。 |