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講座・講演会

講演会「北条家朱印状の謎に迫る」

特別陳列「戦国大名北条氏と西相模・伊豆」を担当している梯学芸員を講師として、講演会を実施しました。前半は鎌倉時代や室町時代に使われた古文書の書式と比較しながら、北条家朱印状の基本的な特徴について紹介し、その上で展示中の文書を数点取り上げながら同朱印状に用いられた直状式(じきじょうしき・主君の名義で発する文書)と奉書式(ほうしょしき・主君の意向を受けた家臣の名が記される文書)の2つの様式について解説しました。
後半は、珍しい様式を持つ2組6通の北条家朱印状作成の背景に焦点を当て、現時点での研究成果を発表しました。参加者の方々からは「解説を聞いて、朱印状の見方が分かった」、「これまでと違う視点でのお話しが面白かった」などの感想があり、更に北条家朱印状への興味、関心が高まった様子が窺えました。
古文書は難しそうとイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、解説を聞きながら手紙の文面を読んでみると、内容だけでなく人間関係や権力、当時の生活背景など、多くの情報を読み取ることができます。
現在に伝わる北条家朱印状には、まだまだ謎が残されていますが、これからの研究成果にも期待をしながら、より多くの方に古文書資料に親しんで頂けると嬉しいです。

 


戦国時代に駿河湾沿岸の江梨(静岡県沼津市)を拠点としていた鈴木家に伝わった古文書群の中には、海上交通の規則を定めた北条家朱印状が含まれています。この朱印状は海上交通の規則を周知する目的を持っていたことから、同時に複数作成されています。一方で、その様式は規則や命令を周知するものではなく、あくまでも個別対応を前提とした様式でした。この朱印状の発給目的と様式の相違は、これまでの研究では「例外」として考えられてきました 。本講演会では様々な類例と比較しながらその北条家朱印状のあり方や北条氏による伊豆地域の統治について考えていきます。古文書のくずし字解読講座ではありませんので、くずし字が分からないという方でもお気軽にお申込みください。

日時 2024年3月31日(日) 午後1時30分~3時30分
講師 梯 弘人(当館学芸員)
会場 当館講堂
定員 60名(申込み多数の場合は抽選)
受講料 無料(ただし、当日の常設展観覧券が必要です)
申込

「往復はがき」または「申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。

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※抽選の有無に拘わらず、結果は締切日から 10 日以内にご連絡します。
※同一人からの複数の申請については、1件として扱います。
※記載事項に不備があると受け付けができない場合もあります。

申込締切 2024年3月5日(火)必着
申込受付は終了しました
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