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子ども向け催し物

夏休み子ども向け体験ワークショップ「石臼をまわしてみよう」

子どものころ、「夏休みの宿題の自由研究、どうしよう……」と悩んだことはありませんか? そんな子どもたちの手助けになればと、夏休み子ども向け体験ワークショップの第1弾、「石臼をまわしてみよう」を開催しました。

まず、民俗担当の主任学芸員・新井が石臼の種類や構造などについて簡単に説明し、その後、本日のワークショップの講師・野木初男氏のご紹介をしました。
野木氏は長年、横浜市保土ケ谷区で地域の伝統文化を伝える活動をされている方です。当日はご自身でつくられた米粉だんごを持参され、季節の行事の飾りつけをしてくださいました。お正月飾りの繭玉(まゆだま)とだんごや、お盆飾りの精霊馬(しょうりょううま;キュウリを馬に、ナスを牛に見立てる)とお供えだんご、秋のお月見だんごなど、初めて見た子どもも(保護者の方も)多かったようで、興味深そうに眺めていました。

いよいよ石臼をまわす体験のスタートです。子どもたちは3班に分かれ、石臼でお米をひき、米粉にする作業を行いました。
この場で初めて会った、学年も住んでいる場所も異なる子どもたちでしたが、「臼をまわしてお米をひく係」「臼の下に落ちた粉を集める係」「粉をふるいにかける係」というように自然と役割分担して取り組んでいました。

 

 

石臼をまわすのには少し力がいるため、子どもたちが疲れてきたところで保護者の方にも助っ人として参加していただきました。「お母さん、もっと棒の下を持ったほうがまわしやすいよ」「さすがお父さん、まわすの、すごく上手だね」などと言いながら、子どもも大人も和気あいあいと協力しあって作業を進めていました。

  

各班が米粉をひき終わったところで、最後にワークブックを用いて、石臼に関する復習と臼の溝のスケッチを行いました。

展示されていたいろいろな種類の  臼の実物や写真を見た子どもたちから、「こんなに小さい臼もあるんだね」「(ペッパーミルの写真を見て)これはうちにもあるよ」などという声が聞かれました。
保護者の方からは、「教科書に登場する石臼の実物を見られ、触れることができてよかったです」という感想をいただきました。皆さん、夏休みの楽しい1日になったようでした。


昔話によく登場する臼[うす]には、餅などをつく「搗[つ]き臼」と穀物をすりつぶす「摺[す]り臼」があることを知っていますか? 夏休みの子ども向け体験ワークショップでは、臼の歴史や種類、臼の構造などを学ぶとともに、実際に石の摺り臼をまわして穀物などをすりつぶす体験を行います。夏休みの自由研究にいかがでしょうか。

     

石臼の上(上臼)の穴から、ひくもの(この写真ではコーヒー豆)を入れて、棒(ひき手)を回すと、上下の臼のすき間から粉が落ちてきます。

 

 

日時 2024年7月28日(日) 午後2時~3時30分
講師 野木 初男 氏
会場 当館会議室
対象 小学生以上の子どもとその保護者
定員 10組(申込み多数の場合は抽選)
参加費 無料
申込 申し込みフォーム」でのお申し込みとなります。
※申込時の諸注意はこちらのリンクをご確認ください。
申込締切 2024年7月10日(水)必着
申込受付は終了しました
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