展示

常設展室内トピック展示

蔦屋重三郎の時代

 昨今、世間では喜多川歌麿と東洲斎写楽を世に出した浮世絵の版元蔦屋重三郎が注目を集めています。当館の丹波コレクションは、蔦屋が活躍した時期より後に出版された風景画が多いことで知られていますが、丹波氏の「浮世絵の歴史をたどる」という収集方針により、この時代の作品もあります。
 この機会に、蔦屋が出版した錦絵とほかの版元による同時代の錦絵をご覧いただきます。寛政年間(1789~1801)頃らしく繊細な筆遣いと色彩がみどころです。長期休館させていただく前の最後に、当館のコレクションの中でも優美な浮世絵をお楽しみください。

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示蔦屋重三郎の時代

概要

■展示期間:~2024年12月27日(金)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日、12月10日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料
※神奈川県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券持参で団体料金になります。詳細はこちら

吉原傾城新美人合自筆鏡 よつめや 歌川 なな里(部分)

戯作者(小説家)として知られる山東京伝が北尾政演(まさのぶ)の名で描きました。着物や調度品の細部までていねいに表現されています。

狐拳三美人(部分)

江戸の水茶屋(湯茶を飲ませる)の看板娘として評判の3人が拳遊びをしています。歌麿は町の評判娘も繰り返し描きました。

展示リスト

作品名 絵師名
吉原傾城新美人合自筆鏡 瀬川 松人 北尾政演(山東京伝)
吉原傾城新美人合自筆鏡 よつめや 歌川 なな里 北尾政演(山東京伝)
吉原傾城新美人合自筆鏡 跋文
画本虫撰 喜多川歌麿
狐拳三美人 喜多川歌麿
青楼仁和嘉全盛遊 かけかつ団子 栄松斎長喜
若那屋内しら玉 かをる とめき 喜多川歌麿
雛形若菜の初模様 角町大黒屋内三つあや すみの まつの 礒田湖龍斎
雛形若菜の初模様 丁字屋内ひな鶴 礒田湖龍斎
雛形若菜の初模様 角玉屋内みやと 礒田湖龍斎

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