展示

特別陳列

夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化

夢窓疎石(1275~1351)は、鎌倉幕府が滅び、新政権が京都に樹立された激動の時代に活躍した禅僧です。鎌倉には夢窓疎石が中国僧一山一寧(いっさんいちねい)に参禅した建長寺、高峰顕日(こうほうけんにち)に印可を与えられた浄智寺、塔所(たっしょ)である円覚寺黄梅院(おうばいいん)などゆかりの寺院が数多くあります。また、夢窓疎石は世界遺産登録をめざす「武家の古都・鎌倉」の主要構成資産の一つである瑞泉寺庭園(国指定名勝)の作者としても知られています。
本展では、鎌倉の禅宗文化に大きな影響をあたえた夢窓疎石のゆかりの寺院に伝わる頂相(禅宗の祖師像)や中世文書など重要文化財を含む約50点の文化財を展示します。あわせて館蔵の禅宗美術コレクションもご堪能ください。

開催情報

概要

会期:2012年9月1日(土)~9月28日(金)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(9月17日は開館)
会場:特別展示室
観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます

展示品について

展示数

約50点

主な展示品

重要文化財 夢窓疎石坐像 南北朝時代 瑞泉寺(鎌倉市)
重要文化財 無等周位筆
夢窓疎石像
南北朝時代 妙智院(京都市)
重要文化財 夢窓疎石像 南北朝時代 天龍寺(京都市)
神奈川県指定文化財 月江正印賛
夢窓疎石像
南北朝時代 光明寺
重要文化財 白茶地団龍文紋羅九条
袈裟(夢窓疎石料)
南宋~元時代 円覚寺(鎌倉市)
重要文化財 円覚寺華厳塔図 南北朝時代 黄梅院(鎌倉市)
重要文化財 金沢貞顕書状 鎌倉時代 称名寺(横浜市)
神奈川県指定文化財 菩薩半跏像 南宋時代 神奈川県立歴史博物館
清拙正澄墨蹟 建武五年(1338) 神奈川県立歴史博物館

夢窓疎石坐像 瑞泉寺蔵 無等周位筆 夢窓疎石像(部分) 妙智院蔵 月江正印賛 夢窓疎石像(部分) 光明寺蔵 円覚寺華厳塔図(部分) 黄梅院蔵
写真(左から):
夢窓疎石坐像 瑞泉寺蔵          / 無等周位筆 夢窓疎石像(部分) 妙智院蔵
月江正印賛 夢窓疎石像(部分) 光明寺蔵 / 円覚寺華厳塔図(部分) 黄梅院蔵

清拙正澄墨跡 当館蔵 神奈川県指定文化財 菩薩半跏像 当館蔵
写真(左から):
清拙正澄墨跡 当館蔵 / 神奈川県指定文化財 菩薩半跏像 当館蔵

関連行事

  • 連続講座「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」
  • 学芸員による展示解説

※行事の詳細は催し物案内のページに掲載されています。

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