展示
特別陳列
眞葛焼 -田邊哲人コレクションと館蔵の名品-
眞葛焼は、開港後まもない横浜で、後に帝室技芸員となり明治の陶芸界を牽引することになる宮川香山によって始められたやきものです。京都の陶工として成長した初代香山は、明治時代以前から培われてきた陶磁技術を背景に、横浜に移住して後は西洋文化を吸収して新たな美を生みだし、眞葛焼を万国博覧会など世界でも認められる洗練されたやきものに育て上げました。
近年特に注目をあびる眞葛焼。かながわで作られた陶磁器として、当館では昭和42年の開館以来、その収集と調査研究展示につとめてきました。また、近代陶磁の研究家・蒐集家として有名な田邊哲人氏から眞葛焼の中でも輸出陶磁として絶賛された高浮彫作品の寄託を受け、常設展示等で公開をおこなっています。
本展覧会では、当館寄託の田邊哲人コレクションを中心に、館蔵資料の中から名品を加え、横浜に花開いたやきもの・眞葛焼の魅力をご覧いただきます。
開催情報
概要
会期:2014年1月11日(土)~3月2日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(1月13日は開館)
会場:特別展示室
観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます
展示品について
展示数
約30件
高取釉渡蟹水盤 | 高浮彫風神雷神花瓶 風神(部分) | 高浮彫牡丹に眠猫覚醒蓋付水指 |
関連行事
- 県博講座「明治、横浜の花 眞葛焼の魅力(全3回)」
- 学芸員による展示解説
特別陳列「眞葛焼」開催期間のうち、2014年1月11日(土)~2月23日(日)までの間は、「かながわの遺跡展」も当館でご覧いただけます。詳しい内容は、神奈川県埋蔵文化財センターのホームページでご確認ください。