展示

常設展室内トピック展示

石樵昌安 ―関東の初期狩野派画人―

石樵昌安(せきしょう しょうあん)は信濃に地縁を持つ、室町時代後期の画僧。
狩野宗徳筆の山水図の賛に「信陽石樵叟[昌安](朱文重郭方印)」という款記と印章を残すことからそう考えられている。

『本朝画史』では「昌安(…中略…)彩色秀潤可愛」と、その生き生きとした彩色は愛すべきものだと記され、
また『古画備考』では「似元信」と、狩野元信との関連に言及される。

本トピック展示では十数点の現存作例のうち、当館所蔵の三点を展示する。
いずれも、石樵昌安の実像に迫り、そして初期狩野派の活動を跡付ける重要な情報を、賛や描写に含む作品群である。
元信に連なる画人昌安の優品をお楽しみいただければ幸いである。

開催情報

概要

展示期間:2018年6月20日(水)〜7月8日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:「開館日カレンダー」をご覧ください
会場:常設展示室2階 常設展示/テーマ2 中世
観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます

展示リスト

資料名
石樵昌安筆 鉄山宗鈍賛 渡唐天神像
石樵昌安筆 王裒図
石樵昌安筆 寒山拾得図

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