展示
常設展室内トピック展示
五姓田義松 第2期:義松の自画像
特別展「明治150年記念 真明解・明治美術/増殖する新メディア 神奈川県立歴史博物館50年の精華」と連動して、トピック展示「五姓田義松」を開催します。
五姓田義松(1855-1915)は、安政2年、江戸で生まれました。父である初代五姓田芳柳にその才能を見出され、慶応元年、わずか10歳で横浜居留地の英国人画家チャールズ・ワーグマンに入門します。その指導のもと、鉛筆画、水彩画、油彩画という西洋絵画技術を真摯に学びます。三次元の姿かたちを、二次元にそのままに写し取る技術に義松少年は魅せられたのでしょう、物凄い勢いで画家として成長し、明治4年頃には既に横浜居留地で制作販売をはじめたことがわかっています。
その後、明治初頭の洋画家の第一人者として活躍し、同13年渡仏。本場パリで画家として成功することを夢見て活動します。しかしながら、当時のパリではなかなか頭角を現すことは叶わず、同22年に帰国。帰国直後は宮内庁へ作品を納めるなど華々しい活躍もありましたが、次第に表舞台からは身を引き、横浜を拠点に制作を続けました。明治末頃にはその存在を知る者もわずかとなり、大正4年に没しました。
そして平成27年、没後100年を記念した当館特別展において、その真価がようやく見直されるようになりました。
本トピック展示では三期にわたり、義松作品を可能な限り多く並べようと思います。是非、展示替ごとに、小さな作品、動き回る人々、瑞々しい風景など、様々な発見をしていただければ幸いです。
開催情報
概要
展示期間:
第一期 2018年7月11日(水)〜8月17日(金)
第二期 2018年8月18日(土)〜9月14日(金)
第三期 2018年9月15日(土)〜10月14日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:「開館日カレンダー」をご覧ください
会場:常設展示室2階 常設展示/テーマ4 近代
観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます