展示

常設展室内トピック展示

ガーンジー島の五姓田派

このたび開催するトピック展示「ガーンジー島の五姓田派」は、当館学芸員の海外調査研究の成果報告にあたります。

当館近代美術コレクションの中核を形成する五姓田派は、幕末明治初頭の横浜で工房を構え、西洋絵画技術を学び、その技術と伝統的な技術をあわせて、来日外国人向けの土産品を販売することで成長していきました。洋画を学び、また西洋人に販売するという彼らの仕事は、横浜絵と呼ばれることとなりました。今回の調査では、1876年からおよそ5年間、在日イギリス外交官として活動したジェイムス・サマレーズ(James Saumarez)が蒐集した五姓田派の作品について、その全体像や詳細を明らかにしました。つまり、五姓田派の最初期の活動の一端が、その調査から明らかになったともいえます。 それらの作品は、英王室独立領であるガーンジー島に伝わってきました。本トピック展示ではガーンジー島から作品を拝借することは叶いませんでしたが、当館が所蔵する関連する作品やパネルなどで、その興味深い作品をご紹介します。

なお、本展示に関連した記事「ガーンジー島の五姓田義松」が『芸術新潮』2019年9月号に掲載されております。あわせてご覧ください。

開催情報

常設展室内トピック展示ガーンジー島の五姓田派

概要

■展示期間:2019年9月4日(水)~11月24日(日)
※10月22日(火・祝)は退位礼正殿の儀を慶祝いたしまして、無料公開を実施します。
※11月3日(日・文化の日)は無料観覧日です。
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:
月曜日(9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、
9月10日(火)、17日(火)、24日(火)、10月1日(火)、11月12日(火)
■会場:常設展示室2階 常設展示/テーマ4 近代
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
 一般300円(250円)、20歳未満・学生200円(150円)、高校生・65歳以上100円(100円)
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

主な展示作品

※計10点程度。
※都合2回、展示替えを実施する予定です。予告なく変更することがございます。
※リストにあげる作品はすべて当館蔵。

作者 資料名
五姓田義松 制作風景
五姓田義松 老母図
五姓田義松 五姓田一家之図
渡辺文三郎 自画像
渡辺幽香 寸陰漫稿

制作風景 巡礼 老母図
サマレーズ家紋章
写真 上段左から:
五姓田義松 制作風景 個人蔵(調査作品・パネル展示)/渡辺文三郎 巡礼(調査作品・パネル展示)/五姓田義松 老母図
下段:サマレーズ家紋章

ページトップに戻る