展示

遺跡展

令和元年度 かながわの遺跡展「縄文と弥生-時代と文化の転機を生きた人々-」

 縄文時代から弥生時代への移り変わりは、狩猟採集社会から稲作農耕社会へと変化を遂げる転機であり、歴史上の大きなターニングポイントであったといえます。
 神奈川県域をはじめとした関東地方や中部高地では、縄文時代中期に極大化した遺跡数は、後期を迎えると減少に転じ、後期後葉以降から晩期にかけて激減します。
 その背景として、世界的な気候の寒冷化により植生が変化したことで食料資源が枯渇し、狩猟採集社会が行き詰まり、その窮状を打破すべく稲作を取り入れることで、歴史的な転換がはかられたとされてきました。
 しかし近年、停滞あるいは衰退と評価されてきた縄文時代後・晩期の社会観を見直す動きが出てきています。後・晩期社会が寒冷化を積極的に利用し、植物質食料の多角化を図り、気候の変動に適応したことがわかってきたためです。
 このような視点から、変動する自然環境に適応した人々が縄文時代から弥生時代へと移り変わる時期をどのように暮らしたのかを探ることにします。

かながわの遺跡展

かながわの遺跡展では県内の発掘調査によって出土した資料を中心に、テーマに沿った展示を行っています。資料とじかに接することにより郷土神奈川の歴史に関心をもっていただくとともに、考古学、埋蔵文化財についての理解を深めていただく趣旨で実施しています。

開催情報

主催

神奈川県教育委員会、神奈川県立歴史博物館(横浜会場)、綾瀬市教育委員会(綾瀬会場)

開催会場

令和元年度は横浜会場(当館)と綾瀬会場(綾瀬市役所 7階 市民展示ホール)で開催されます。

問い合わせ

遺跡展に関するお問い合わせは神奈川県埋蔵文化財センター(045-252-8661)へ

横浜会場

会期・休館日・開館時間

■会期:2019年11月27日(水)~12月22日(日)
■休館日:月曜日
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
 一般300円(250円)、20歳未満・学生200円(150円)、高校生・65歳以上100円(100円)
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

会場

神奈川県立歴史博物館 1階 特別展示室

関連資料

かながわの遺跡展【縄文と弥生】関連文献リスト

ここで紹介している図書は、ミュージアムライブラリー特設コーナーでご覧いただけます。

関連行事

  • 特別講演「植物考古学からみた縄文・弥生移行期」
  • 特別講演「縄文・弥生移行期の日本列島からみた神奈川の様相(仮)」
  • 遺跡展担当者による展示解説

※ 詳細をこちらでご確認のうえ、神奈川県埋蔵文化財センター(045-252-8661)にお申し込みください。

同時期開催

コレクション展「『桜井家文書』-戦国武士がみた戦争と平和-」(11月19日(火)~12月22日(日))

綾瀬会場

会期・休館日・開館時間

■会期:2020年1月9日(木)~2020年1月26日(日)
■休館日:1月13日(月)
■開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
■観覧料:無料

会場

綾瀬市役所 7階 市民展示ホール

関連行事

  • 特別講演「縄文・弥生移行期の西日本と東日本(仮)」
  • 遺跡展担当者による展示解説

※ 詳細をこちらでご確認のうえ、神奈川県埋蔵文化財センター(045-252-8661)にお申し込みください。

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