展示

特別陳列

古文書が語る富士山宝永噴火-神奈川県域の被災と復興-

約300年前の宝永4年11月23日(太陽暦1707年12月16日)、富士山が大噴火を起こしました。噴出された膨大な火山灰は静岡県御殿場市と小山町(駿河国駿東郡北半部)から神奈川県域(相模国および武蔵国南部)にかけて大量に降下し、地域一帯を埋め尽くしてしまいました。これにより、耕地はもちろん、家屋敷、道路、水路、山野などの人々の生活・生産基盤は根こそぎ破壊され、その復旧は困難を極め、地域に大きなツメ跡を残しました。

当館では、宝永噴火の様相と深刻な被災状況、そしてそこからの復興過程を振り返るために、2006年(平成18年)に特別展『富士山大噴火-宝永の「砂降り」と神奈川-』を開催し、神奈川県内はもとより、全国各地から集めた多くの関係資料を展示・紹介しました。しかしながら、神奈川県域には、深刻な被災状況とその後の困難な復興過程を窺うことのできるなお多くの古文書や絵図などの資料が残されています。この企画では、前回の特別展には展示できなかった資料やその後新たに見出された未紹介資料を中心に、関連資料をあらためて紹介します。

近年、東日本大震災をはじめ大きな自然災害が相次いでいます。かつて地域が経験した自然災害を振り返ることは、防災への備えをまた新たにすることにもつながることと思います。

  • 神奈川県の動画広報かなチャンTVにて、担当学芸員が紹介しています。ぜひご覧ください。

開催情報

会期・休館日・開館時間

■会期:2020年1月7日(火)~2月2日(日)
■休館日:月曜日(1月13日は開館)、1月14日(火)、1月28日(火)
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■観覧料:
常設展示観覧料でご覧いただけます。
一般300円(250円)
20歳未満・学生200円(150円)
65歳以上・高校生100円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

会場

神奈川県立歴史博物館 1階 特別展示室 第1室

主催

神奈川県立歴史博物館

展示品について

資料点数

66点

展示資料目録

特別陳列「古文書が語る富士山宝永噴火-神奈川県域の被災と復興-」出品資料目録

関連資料

特別陳列【古文書が語る富士山宝永噴火】関連文献リスト

ここで紹介している図書のうち、当館所蔵分はミュージアムライブラリー特設コーナーでご覧いただけます。

関連行事

  • 記念講演会「富士山宝永噴火の再現に挑む」
  • 連続講座(全3回)「古文書解読講座-富士山宝永噴火の史料を読む-」
  • 学芸員による展示解説

※ 関連行事の詳細は、催し物案内をご覧ください。

 降り積った砂の厚さ 富士山噴火絵図并御徒目付見分書上写(部分)
写真 左:降り積った砂の厚さ
   右:富士山噴火絵図并御徒目付見分書上写(部分)

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