展示

常設展室内トピック展示

横浜美術史【第3期】横浜絵

横浜美術史【第3期】展示風景

当館常設展示テーマ4では、「横浜美術史」と題して、1年間、継続してトピック展示を開催します。当館の近代美術史部門では、幕末明治の開港場横浜からスタートする美術の諸相を中心に、これまで半世紀をこえて収集や研究、そして展示を継続してきました。その成果をご紹介するため、常設展示室2階テーマ4 近代のコーナーの一角をつかって、1年間をリレー形式でつないでいきます。

横浜の美術の曙として、来日外国人への土産物があります。雑多な文物があったはずですが、それこそ土産物ですもの、海外へ持参され、国内にのこるものは皆無といってよいです。ですから、回顧談や写真などからその存在を想像するばかりです。そのなかで、よく知られる種類が肖像画です。西洋絵画風の見た目の、ただしかねてより日本で使われていた絵の具や絹に描き、表装された作品だったことが、いくつか現存する作品からわかっています。そして、その代表的な絵師が初代五姓田芳柳でした。本トピック展示では、その代表作である≪西洋老婦人像≫をご紹介します。そして、海外向けだったその技術が、明治以後は国内向けの肖像画として流行した様子を、五姓田派やその他の絵師たちによる肖像画によってご紹介します。 リアルな描写が、だからこそ、ちょっと怖い、そんな肖像画が並びます。 西洋絵画由来の「写実」に目覚めたころの、気合の入った作品ばかりです。 どうぞじっくりとご覧ください。

※本展示はJSPS科研費 19K00187の助成を受けたものです。

トピック展示は、常設展内の小特集的な展示です。

開催情報

常設展室内トピック展示横浜美術史【第3期】横浜絵

ご来館される前にこちらをご確認ください。

概要

■展示期間:2021年6月23日(水)~2021年8月29日(日)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(8月9日は開館)、6月29日(火)、7月6, 13日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ4 近代
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
 一般300円(250円)、20歳未満・学生200円(150円)、高校生・65歳以上100円(100円)
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

主な展示作品

今後の展示予定

全6期、およそ2ヶ月ごとの展示替えを予定しています。

  • 第3期 6/23~8/29 横浜絵
  • 第4期 9/1~ 五姓田義松の水彩画

第4期以後は続報をお待ちください。

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