展示
常設展室内トピック展示
没後160年 歌川国芳の魅力 【第5回】国芳の風景画
※ 催し物は変更・中止になる場合があります。
※ 感染防止対策として、密を避けるため入場制限を行う場合があります。
昨年2021年は歌川国芳(1798~1861)の没後160年の年でした。国芳の「奇想」とも呼ばれる縦横無尽な発想と確かな筆致による表現は、150年以上経った現代に生きる人々をも魅了する力を持っています。この機会に常設展示室2階テーマ3 近世で丹波コレクションの国芳作品を5回にわけて展示します。
「国芳の魅力」第5回は風景画をご紹介します。浮世絵で風景画(名所絵)といえば葛飾北斎や初代歌川広重の作品が有名ですが、国芳の風景画も国芳ならではの魅力があります。誇張した影の表現や日本の絵画にはなかった入道雲の表現は西洋絵画を意識したと考えられています。また、東海道の旅路をあらわすために、複数の宿駅を一図にまとめた景観(「東海道五拾三駅〇宿名所」)も国芳ならではの表現といえるでしょう。国芳が生きた江戸の町の風景や旅に出てはじめて見られる風景など、国芳が見せたかった風景をお楽しみいただければ幸いです。
開催情報
概要
■展示期間:2022年2月25日(金)~4月3日(日)予定
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(3月21日は開館)、3月22, 29日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり
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東都名所 大森
舟に乗る女性達は海苔採りをしています。大森(東京都大田区)の海苔の養殖は江戸時代から有名でしたが、今は行われていません。 |
東海道五拾三駅五宿名所 赤坂 藤川 岡崎 池鯉鮒 鳴海
「十二まいのうち」(左、朱印)とあるように、江戸日本橋から京都までの東海道を一宿一図ではなく、12枚に分けて描いたシリーズです。「一勇齋国芳縮図」(右)とありますが、結構、強引?な風景表現です。 |
東海道五拾三次人物志 戸塚
旅人が茶店で何やら食べています。お行儀は悪いですが、とても美味しそうです。「食」も旅の大きな楽しみで、旅への憧れをかき立てます。 |
展示リスト
作品名 |
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東都名所 てつぽふづ |
東都名所 大森 |
東都名所 するがだひ |
東都名所 両国柳ばし |
二美人江の島冨士遠景 |
相州大山道田村渡の景 |
東海道五拾三駅四宿名所 岡部 藤枝 島田 金谷 |
東海道五拾三駅五宿名所 赤坂 藤川 岡崎 池鯉鮒 鳴海 |
東都富士見三十六景 佃沖晴天の不二 |
東都富士見三十六景 昌平坂の遠景 |
東海道五拾三次人物志 神奈川 |
東海道五拾三次人物志 戸塚 |