展示

常設展室内トピック展示

初代広重が描いた忠臣蔵

※ 催し物は変更・中止になる場合があります。
※ 感染防止対策として、密を避けるため入場制限を行う場合があります。

四十七人の赤穂藩の浪士が主君浅野内匠頭に代わって吉良上野介を殺害した赤穂事件は、元禄15年12月14日に起きました。この日は西暦では1703年の1月30日で、つまり来年2023年で320年となります。この赤穂事件を題材として寛延元(1748)年に初演された人形浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」は、歌舞伎にもなり、現在に至るまで長く、広く親しまれてきました。恥辱を受けた主君の無念を晴らす、という主題に恋人や夫婦、親子の情愛、同志の信頼など、人生の各ステージの人々の共感を呼ぶ物語が結びつけられています。初代歌川広重(1797~1858)は「仮名手本忠臣蔵」の世界を各段1図、浪士たちが本望を遂げる十一段目の討ち入りを6図の計16図に描きました。江戸の人々が愛した「忠臣蔵」の世界をお楽しみください。

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示初代広重が描いた忠臣蔵

概要

■展示期間:~2022年12月25日(日)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日、12月6日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出により団体料金になります。

四段目(部分)

塩谷判官(モデル浅野内匠頭)が切腹する段ですが、ここでは刃傷に及んで閉門となった判官を慰めようと花を飾る場面が描かれています。広重はあえて厳粛な場面を描かなかったのでしょうか?

九段目(部分)

「仮名手本忠臣蔵」には家臣たちの主君への思いだけでなく、恋人や夫婦、親子の情も描かれます。九段目のこの場面には二組の親子、それぞれの思いが交錯しています。

忠臣蔵 夜打六 焼香場(部分)

時を南北朝時代に移した「仮名手本忠臣蔵」の舞台は鎌倉です。しかし、この絵の光景はあきらかに浅野家の菩提寺泉岳寺がある高輪(東京都港区)を思い起こさせます。

展示リスト

作品名
忠臣蔵 大序
忠臣蔵 二段目
忠臣蔵 三段目
忠臣蔵 四段目
忠臣蔵 五段目
忠臣蔵 六段目
忠臣蔵 七段目
忠臣蔵 八段目
忠臣蔵 九段目
忠臣蔵 十段目
忠臣蔵 十一段目 一 夜打押寄
忠臣蔵 夜打二 乱入
忠臣蔵 夜打三 本望
忠臣蔵 夜打四 引取
忠臣蔵 夜打四 両国引取
忠臣蔵 夜打六 焼香場

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