展示

常設展室内トピック展示

明治を生きた絵師 楊洲周延 [前期]文明開化編

楊洲周延(1838~1912)は、明治8(1875)年頃より本格的に浮世絵師としての活動を開始し、大正元(1912)年9月に亡くなるまで絵を描き続けた浮世絵師です。描いた画題も、得意の美人画を筆頭に、役者絵、時事問題、歴史画など幅広く、名実ともに“明治時代と共に生きた絵師”でした。

今展示の前期では、当館の浮世絵コレクション「丹波コレクション」が誇る「明治歴史画」作品群より、周延が明治20~25(1887~92)年頃に描いた「変わりゆく明治日本」にスポットを当て紹介します。新しい建造物、衣装、制度など、次々と起こる変化を人々に伝えた周延の色鮮やかな作品たちをご覧ください。

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示明治を生きた絵師 楊洲周延 [前期]文明開化編

概要

■展示期間:2023年10月17日(火)~11月21日(火)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料
※神奈川県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券持参で団体料金になります。詳細はこちら

二重橋御出行之図(部分)

明治時代に出版された浮世絵には新たにできた話題の建造物がよく描かれました。2本の橋のうち、奥に架けられた「二重橋」をのぞむ光景は人気の画題の1つで、明治21(1888)年に鉄製に架け替えられました。

東風俗 福つくし YOUHuku 洋ふく(部分)

目がちかちかするほど鮮やかな色で描かれる作品も、よく見てみるとレースの描写や、毛割(けわり・髪の生え際の表現)など細部の表現が光ります。

大日本国会議事堂会議之図(部分)

明治天皇は、当時の浮世絵にしばしば描かれました。今回展示している作品では、船の上、馬車の中、展覧会の会場、議会の議場に登場しています。

展示リスト

作品名
隅田川花の遊覧
二重橋御出行之図
東風俗 福つくし YOUHuku 洋ふく
東風俗 福つくし GOHuku 呉服
東風俗 福つくし 7HukuMoude 七福まうで
幻燈写心競 踊さらい
幻燈写心競 女史演説
幻燈写心競 川開
勧業博覧会 館内一覧之図
大日本国会議事堂会議之図

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