展示

常設展室内トピック展示

明治を生きた絵師 楊洲周延 [後期]当世と懐古編

楊洲周延(1838~1912)は、明治8(1875)年頃より本格的に浮世絵師としての活動を開始し、大正元(1912)年9月に亡くなるまで絵を描き続けた浮世絵師です。描いた画題も、得意の美人画を筆頭に、役者絵、時事問題、歴史画など幅広く、名実ともに“明治時代と共に生きた絵師”でした。

今展示の後期では、周延が明治30年前後に制作した作品を展示します。この頃の周延は、得意の美人画を中心に、明治の「過去」と「現在」を行き来し、多様なテーマで制作を行っています。明治後期の職人による精巧な技術と淡い色彩が美しい作品たちを、ぜひご覧ください。

開催情報

ご来館の前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示明治を生きた絵師 楊洲周延 [後期]当世と懐古編

概要

■展示期間:2023年11月22日(水)~12月27日(水)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日、11月28日(火)、12月5日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料
※神奈川県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券持参で団体料金になります。詳細はこちら

千代田之大奥 追ひ羽根(部分)

大奥に勤める「奥女中」たちが、羽根突をしています。江戸時代は描くことを禁じられていた城中の様子を描いた「千代田の大奥」は、大ヒット作品だったと言われています。

時代かゞ美 天和之頃(部分)

生え際、眉毛、睫毛の描写は、肉眼で確認するのも大変なほど精密です。明治後半になると職人の技術力が高まり、細部まで彫り込まれた版や、中間色を使用した摺が多く出版されるようになりました。

真美人 八(部分)

女性の左手薬指には指輪が光っています。明治時代の浮世絵には、着物に西洋風の装飾品を身に着けた女性の姿がよく描かれました。

展示リスト

作品名
千代田之大奥 追ひ羽根
千代田之大奥 哥合
牛荘城占領
時代かゞ美 天和之頃
真美人 一
真美人 八
千代田之御表 玄猪諸侯登城大手下馬ノ図
名勝美人会 西京あらし山

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