展示
常設展室内トピック展示
清親から安治へ 師弟の描く光線画
今年生誕140年を迎える浮世絵師の井上安治(1864~89)は、明治時代に活動し『東京真画名所図解(とうきょうしんがめいしょずかい)』シリーズなどを手がけたことで知られています。師匠の小林清親(1847~1915)の画風を慕って弟子になったと伝わる安治は、浮世絵師としてデビューした16歳から逝去する26歳までの間、師匠の影響を色濃く感じさせる作品を多く描きました。
今回のトピック展では、光と影の表現が際立つことから「光線画(こうせんが)」という名称で親しまれている風景画を展示します。清親から安治へ受け継がれた、当時の最先端かつ情緒あふれる描写の数々を、どうぞお楽しみください。
開催情報
概要
■展示期間:2024年2月17日(土)~4月2日(火)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日、2月27日(火)、3月12日(火)、21日(木)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料
※神奈川県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券持参で団体料金になります。詳細はこちら。
- 常設展の展示内容概要はこちら
浅草橋夕景(部分)
安治16歳のころのデビュー作と言われている作品です。積み木のような建物や行き交う人々の描写に初々しさがあります。 |
東京両国百本杭暁之図(部分)
安治の師匠の小林清親は、光、影、夜、水、空気などの風景を西洋の絵画技法を用いて描いた「光線画」と呼ばれる作品群で一躍有名になりました。 |
浅草橋雨中之景(部分)
清親と安治は、夜の暗闇が際立つ作品を数多く描いている点も特徴的です。似ているけれど違う、師弟それぞれの画風を見比べてみてください。 |
展示リスト
作品名 | 作者 |
---|---|
浅草橋夕景 | 井上安治 |
東京両国百本杭暁之図 | 小林清親 |
浅草橋雨中之景 | 井上安治 |
柳原夜雨 | 小林清親 |
枕橋の図 | 井上安治 |
不忍池畔雨中 | 小林清親 |
今戸橋雪 | 井上安治 |
池の端雪 | 井上安治 |
池の端弁天 | 小林清親 |
駿河町夜景 | 井上安治 |
湯島台聖堂ノ月 | 井上安治 |
湯島元聖堂之景 | 小林清親 |
皇城二重橋 | 井上安治 |
二重橋前乗馬兵 | 小林清親 |