展示
常設展室内トピック展示
浮世絵とうつわ 染付(そめつけ)
白い素地に青い顔料で文様を描いたうつわのことを「染付磁器」といいます。染付は家庭の食卓やお店で使われる一般的な工芸品の一種ですが、江戸の人々の暮らしを描いた浮世絵の中にも、現代以上に幅広い目的で使われる染付のうつわを見つけることができます。
今回の展示では、浮世絵より江戸の人々の生活を彩るうつわ「染付」に注目し、その形状や文様にどのような種類があったのか、またどのような場で使用されていたのかについて読み解きます。
当館が所蔵する染付も一緒に展示しますので、併せてお楽しみください。
開催情報
概要
■展示期間:2024年8月21日(水)~10月1日(火)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(9月16日、23日は開館)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料
※神奈川県立の美術館・博物館の有料観覧券の半券持参で団体料金になります。詳細はこちら。
- 常設展の展示内容概要はこちら
東都高名会席尽 茅場丁 葛の葉(部分)
食事の風景を描いた浮世絵をよく見てみると、多くの作品に細かな柄まで描き込まれた染付のうつわを見つけることができます。 |
誂織当世島[噴水](部分)
現代であればプラスチックで作られる玩具も、江戸時代は染付のうつわで作られていたようです。こちらの図の玩具は噴水のように水を噴き上げています。 |
伊万里染付日本地図角皿
天保期には地図皿といわれるお皿が流行し数多く制作されました。描かれた国の中には「小人国」など架空の国が登場しています。 |
展示リスト
作品名 | 作者 |
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東都高名会席尽 茅場丁 葛の葉 | 歌川広重(初代)・歌川豊国(三代) |
江戸高名会亭尽 両国 青柳 | 歌川広重(初代) |
四季遊観 夏 橋間乃すゝみ | 歌川国芳 |
誂織当世島[噴水] | 歌川豊国(三代) |
誂織当世島[金花糖] | 歌川豊国(三代) |
今様三十二相 よひがさめ相 | 歌川豊国(三代) |
花盛士農工商 | 歌川豊国(四代) |
江戸名所五性 飛鳥山の土 | 歌川広重(初代) |
[盃の図] | 歌川豊国(四代) |
伊万里染付日本地図角皿 | |
染付芙蓉手小鉢 | |
染付筒形容器 |