展示

複製の仏像をじっくりみる

今月の逸品」では、学芸員が交代で収蔵資料の魅力を紹介します。

2019年6月の逸品(展示期間:通年 ミュージアムトーク:6月19日)

複製の仏像をじっくりみる
複製の仏像彫刻9件 薬師如来及び両脇侍像(原品:伊勢原市宝城坊)ほか

複製の仏像をじっくりみる<br>複製の仏像彫刻9件 薬師如来及び両脇侍像(原品:伊勢原市宝城坊)ほか

木造 素地仕上げ
像高 116.6㎝(薬師如来)
   123.3㎝(日光菩薩)
   123.9㎝(月光菩薩)
平安時代
※いずれも原品のデータ

今回の逸品では、常設展示室に常設している複製の仏像をとりあげます。

みなさんは博物館を訪れた際、複製の資料が展示されているとなんだかがっかりした覚えはないですか。なぜがっかりしたのでしょうか。おそらくその答えは「ホンモノ」ではなくて「ニセモノ」が展示してあると思ったから。私も以前はそのように考えていました。しかし、学芸員になってみると、複製資料は博物館にとってなくてはならない重要な資料だということに気が付きました。この機会に、複製資料の重要な役割を知っていただき、より博物館を楽しむ要素として理解していただければうれしいです。(神野 祐太・当館学芸員)

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