催し物
見学会
現地見学会「相模国分寺跡を歩く」
秋晴れの午後、海老名市にある「史跡相模国分寺跡」と「海老名市立郷土資料館 海老名市温故館」の見学会を実施しました。特別展「相模川流域のみほとけ」の関連行事として、史跡をたどることで相模川流域に伝わる仏像の背景や、温故館の企画展「えびなの観音さま」(2020年10月1日~12月6日)の見学をとおして海老名市に伝わるさまざまな観音像にふれることができました。見学会の解説は海老名市教育委員会の温故館館長 押方氏、社会教育指導員の園部氏のお二人にお願いしました。
海老名市 温故館
温故館の建物は、大正7年(1918)旧海老名村役場として建てられたものです。また温故館自体も大正10年に「遺物陳列館」としてその活動が始まった長い歴史を持つ博物館です。
1階は相模国分寺の復元模型と出土資料が展示されています。模型からは創建当時の建物の壮麗な様子がうかがわれ、相模国分寺跡から出土した瓦等のほかに、石器時代から人が暮らしていた様子や近接の秋葉山古墳について、また、竪穴住居や掘立柱建物から出土した資料によって、国分寺が建立された当時の庶民の暮らしを学ぶことができました。
2階は企画展「えびなの観音さま」の展示です。当館の特別展に出品されている龍峰寺の千手観音菩薩立像をはじめとして海老名市内の寺社に伝わる観音像と、江戸時代に流行した観音参りの様子を紹介した写真やパネルを見学しました。
史跡 相模国分寺跡
温故館とも隣接する相模国分寺跡は、現在、史跡公園として地域の方に親しまれています。見学会では案内板の前で史跡全体の説明の後、中門・回廊跡、塔跡、金堂跡、講堂跡、僧房跡、北方建物跡1、逆川跡、北方建物跡2・区画溝を見学しました。建物跡には解説板が設置され、そこに2次元バーコードをスマートフォンで読み取ると発掘調査時の動画等が閲覧できるようになっていました。
立ち並ぶ住宅の間から大山を望む現地で、押方館長の「現在は住宅に囲まれていますが、心の目で見てください」というお話を聞いて、当初の礎石を利用した基壇が復元された塔跡で、その大きさを目の当たりにすると、古代寺院の壮麗な様子が思い浮かびます。
温故館や相模国分寺跡に、みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?
(動画の紹介) 映像で見る相模国分寺跡
相模国分寺は奈良時代に聖武天皇が各国に建立した国分寺のひとつです。中門や回廊、金堂、塔、講堂等の主要な伽藍配置がわかる重要な寺院跡として知られ、国史跡に指定された最も早い国分寺跡のひとつでもあります。国分寺跡を歩きながら、古代の神奈川に想いを馳せてみませんか。
また、国分寺跡に隣接する海老名市温故館の企画展「えびなの観音さま」を見学します。特別展「相模川流域のみほとけ」と合わせてご覧いただくことで、海老名の仏像についての理解がより深まると思います。
日時 | 2020年11月11日(水) 午後1時30分~3時30分 |
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見学場所 | 相模国分寺跡(国史跡)、海老名市温故館 |
定員 | 20名(申込多数の場合は抽選) |
参加料 | 無料 |
申込 | 「往復はがき」または「フォームメール」でのお申し込みとなります。 |
申込締切 | 2020年10月14日(水)必着 申込受付は終了しました |
注意事項 | ・参加中のマスク着用をお願いします。 ・集合時に検温をさせていただきます。平熱と比べて高い発熱が確認された場合は参加をお断りさせていただきます。 ・新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、急きょ中止・変更になる場合がございます。その場合は、このページでお知らせします。 |
催行について | 小雨決行、荒天時中止(中止の場合はこのページでお知らせします) |