展示

常設展室内トピック展示

箱根七湯(はこねななゆ)

 箱根は、美しい山川と湖、箱根火山などの自然環境と、箱根神社をはじめとする史跡、そして良質な温泉を楽しむことができる観光地として、多くの観光客を集めています。
箱根の温泉の歴史は古く、江戸時代には既に箱根山の早川沿いに開かれた温泉場である「箱根七湯」(湯本・塔之沢・堂ヶ嶋・宮之下・底倉・木賀・芦之湯)が、江戸近郊の湯治客を集めにぎわっていました。

 さて、今回のトピック展では江戸時代の箱根七湯の様相をご紹介します。

 文化8年(1811)、文窓・弄花によって製作された箱根温泉手引書「七湯の枝折」には、箱根七湯の各温泉の泉質・効能をはじめ、温泉場や、周辺の見どころなどが彩色の図で詳しく記されています。七湯の湯宿主が発行した「箱根七温泉図」には箱根七湯の位置、湯宿の名前などが記され、また、「鈴木藤助日記」には、箱根までの道中、温泉場で過ごした日々の出来事や入湯回数なども記されており、実際の七湯での湯治を窺い知ることができます。

 皆さんも、江戸時代の箱根七湯の様子を覗いてみませんか。

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示箱根七湯(はこねななゆ)

概要

■展示期間:2021年3月23日(火)~5月18日(火)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:
月曜日(5月3日は開館)、3月30日(火)、4月6日(火)、4月27日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円(250円)、20歳未満・学生200円(150円)、高校生・65歳以上100円(100円)
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

  • 常設展の展示内容はこちら
  • 箱根七湯の内容をWEBで紹介している「おうちでおんせんきぶん」はこちら

展示リスト

資料名 作者 年代
(写真複製)七湯の枝折より湯本之全圖ほか 文窓校正・弄花纂輯 文化8年(1811)
箱根七温泉図  江戸時代
七湯の枝折 巻の一・二・四・六・八・九 文窓校正・弄花纂輯 文化8年(1811)
箱根山温泉図会 文牕主人・弄花山人 弘化4年(1847)
鈴木藤助日記 拾壱巻目 鈴木藤助 文久2年(1862)
鈴木藤助日記 弐拾壱巻目 鈴木藤助 慶応3年(1867)

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