展示
常設展室内トピック展示
没後130年 月岡芳年展 【後期】芳年の描く別嬪(べっぴん)
※ 催し物は変更・中止になる場合があります。
※ 感染防止対策として、密を避けるため入場制限を行う場合があります。
月岡芳年は、昨今「最後の浮世絵師」として親しまれる、明治時代を代表する浮世絵師です。芳年といえば、鮮血の描写が印象深い「血みどろ絵」が有名ですが、その画業の幅は広く、生涯さまざまなジャンルの浮世絵を手がけていました。
芳年没後130年の節目を受け、この秋は月岡芳年特集として、芳年が女性を題材として描いた浮世絵に注目し、2回に渡って展示を行います。
後期は、「芳年の描く別嬪」と題して、表情豊かな美人たちと当時の様々なトレンドが描かれた作品を取り上げます。
江戸の人々にとって浮世絵は、色鮮やかな絵を楽しむ娯楽商品であり、気になる話題や流行を知ることのできる情報誌でもありました。特に美人画は、今でいうところのファッション誌の役割を果たしていたようで、芳年も多種多様な装いの女性を描いています。時代を越えて今なお美しく輝く女性たちの姿をどうぞお楽しみください。
開催情報
概要
■展示期間:2022年10月5日(水)~11月15日(火)予定
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(10月10日は開館)、10月11日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円、20歳未満・学生200円、高校生・65歳以上100円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出により団体料金になります。
- 常設展の展示内容概要はこちら
全盛四季冬 根津花やしき大松楼(部分)
人気の遊女・幻太夫は、桜と蜘蛛を合わせた柄や、猫で形作られた髑髏(どくろ)柄の着物を粋に着こなします。芳年も彼女の元に通った客の一人だったそう。 |
東京料理頗別品 芝口 伊勢源(部分)
手すりに寄りかかっている芸者の奥には、大きな西洋風の建物が。 鉄道開業で話題の新橋駅ではないかと推測されています。 |
風俗三十二相 むまさう 嘉永年間 女郎之風俗(部分)
江戸時代、屋台で売られていた天ぷらは、現代でいうところのファーストフード。早くて美味くて安い、人気料理でした。 「風俗三十二相」は、ホームページの「今月の逸品」にてより具体的な作品紹介を行っています。是非合わせてご覧ください。 |
展示リスト
作品名 |
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東京料理頗別品 木母寺 植半 |
東京料理頗別品 芝口 伊勢源 |
東京料理頗別品 山谷 八百善 |
明治小史年間紀事 皇后宮西京行啓鉄道館発車之図 |
全盛四季冬 根津花やしき大松楼 |
風俗三十二相 ひんがよささう 享和年間 官女の風俗 |
風俗三十二相 みたさう 天保年間 御小性之風俗 |
風俗三十二相 さむさう 天保年間 深川仲町芸者風俗 |
風俗三十二相 むまさう 嘉永年間 女郎之風俗 |
風俗三十二相 かいたさう 嘉永年間 おかみさんの風俗 |
風俗三十二相 すヾしさう 明治五六年以来 芸妓の風俗 |
風俗三十二相 はづかしさう 明治年間 むすめの風俗 |