展示

常設展室内トピック展示

あしがらの古文書 矢倉沢村田代家文書

特別展「足柄の仏像」にちなみ、「あしがらの古文書」と題して、今年度ご寄贈いただきました足柄地域の貴重な古文書資料群である矢倉沢村田代家文書を、テーマごとに前期・後期に分けてご紹介いたします。

前期は、矢倉沢村に設けられた矢倉沢関所に関する資料をご紹介します。江戸城赤坂御門を発し、溝口・厚木・伊勢原・曽屋等を通り、足柄峠より駿河国へと抜ける「矢倉沢往還」という道がありますが、その道に設けられた矢倉沢関所では道を利用する人々の取締りが行われていました。村絵図などから、その様子を探ります。

後期は、江戸時代前期の足柄地域に甚大な被害をもたらした災害、元禄地震(元禄16年(1703))と富士山宝永噴火(宝永4年(1707))に関わる資料をご紹介します。矢倉沢村は元禄地震後に発生した土石流や、富士山噴火の降灰により、大きな被害受けました。その被害状況を記した資料を展示します。

「足柄の仏像」をご堪能された後は、ぜひ「あしがらの古文書」で江戸時代の足柄地域に思いを馳せてみませんか。

トピック展示は常設展示室内の特集展示です。

開催情報

ご来館される前にこちらをご確認ください。

常設展室内トピック展示あしがらの古文書 矢倉沢村田代家文書

概要

■展示期間
 前期:2023年9月27日(水)~2023年12月3日(日)
 後期:2023年12月6日(水)~2024年2月4日(日)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日:月曜日(10月9日、1月8日は開館)、10月3日(火)、11月28日(火)、12月5日(火)、12月28日~1月4日(年末年始)、2024年1月23日(火)
■会場:常設展示室2階 テーマ3 近世
■観覧料:常設展観覧券でご覧いただけます。
一般300円(250円)、20歳未満・学生200円(150円)、高校生・65歳以上100円(100円)
※中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は無料、( )内は20名以上の団体料金
※神奈川県立の博物館等の有料観覧券の半券提出による割引制度あり

  • 常設展の展示内容はこちら
  • 「あしがらの古文書」は今月の逸品にも掲載されています。 今月の逸品はこちら

主な展示作品[後期]

元禄地震被害報告
土石流被害報告并御川除願
矢倉沢村砂御見分帳
小田原藩御救米割付帳

展示リスト[後期]

あしがらの古文書 矢倉沢村田代家文書 元禄地震 富士山宝永噴火 展示目録

資料名 年代
1 冨士見十三州輿地之全図 天保13年(1842) 北条家文書(当館所蔵)
2 富士山山頂部分 写真パネル
3 冨士見十三州輿地之全図で見る宝永噴火砂降りイメージ 写真パネル
4 元禄地震被害報告 元禄16年(1703)11月28日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
5 元禄地震被害家屋書付 元禄16年(1703)11月27日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
6 土石流被害報告 元禄17年(1704)2月3日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
7 土石流被害報告并御川除願 元禄17年(1704)2月20日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
8 現在の嶺松山江月院 写真パネル 2023年撮影
9 現在の北沢川 写真パネル 2023年撮影
10 富士山噴火絵図并御徒目付衆見分書上写  宝永4年(1707)11月 当館所蔵
11 富士山噴火につき村々呼出 宝永4年(1707)12月10日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
12 矢倉沢村砂御見分帳 宝永4年(1707)12月19日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
13 小田原藩御救米割付帳 宝永5年(1708)正月22日 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
14 麦田被害書上 宝永5年(1708)10月 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)

※ 田代家文書(当館蔵)は現在整理中のため、デジタルアーカイブには今後掲載する予定です。

主な展示作品[前期]

天保七年矢倉沢村絵図
相州足柄上郡矢倉澤村絵図
地蔵堂女人関所手形

展示リスト[前期]

※ □はパネル展示です。

資料名 年代 作成者 その他
1 □矢倉沢道見取絵図(1.5倍拡大写真) 文化3年(1806) 複製 原本:東京国立博物館所蔵
2 天保七年矢倉沢村絵図 天保7年(1836) 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
3 相模国足柄上郡矢倉澤村絵図 江戸時代 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
4 北条氏裁許朱印状 天正12年(1584) 依田康信 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
5 田代五郎左衛門代々法名記シ帳 延享2年(1745)3月15日 田代五郎左衛門貞綱 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
6 皇国地誌 明治時代 矢倉沢村 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
7 地蔵堂女人関所手形 嘉永7年(1854)3月 矢倉沢村名主五郎左衛門 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
8 関所役人増員不許可通知 5月9日 正木主計 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
9 矢倉沢御関所御普請御修復等につき口上書 寛延2年(1749)2月 矢倉沢村名主五郎左衛門ほか 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
10 関所普請関係資料 寛保2年(1742)9月6日ほか 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
11 矢倉沢諸色拾分一取立帳 文化9年(1812)2月 酒井甚右衛門・川崎源左衛門 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)
12 拾分一銭免除願 寛政元年(1789)閏4月 矢倉沢村名主五郎左衛門ほか 矢倉沢村田代家文書(当館所蔵)

※ 田代家文書(当館蔵)は現在整理中のため、デジタルアーカイブには今後掲載する予定です。

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