第七回 大磯宿 | おうちでヒロシゲ! 大正の広重-江戸の広重

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神奈川県鳥瞰図

第七回 大磯宿(令和4年4月23日公開)

神奈川県鳥瞰図(大磯部分)

神奈川県鳥瞰図(大磯部分)

パンチのかみ「おうちでヒロシゲ!大正の広重-江戸の広重」も今回で7回目じゃ。これまで「神奈川県鳥瞰図」に沿って県内の東海道の宿場町の浮世絵を見てきたが、なんと「神奈川県鳥瞰図」を見ることができる特別展を下記の日程で開催するぞ!

特別展「地図最前線―紙の地図からデジタルマップへ-」
【前期】2022年7月16日(土)~8月14日(日)
【後期】2022年8月16日(火)~9月25日(日)

カメわあ~!実際の「神奈川県鳥瞰図」が見られるんですね!楽しみだな~!

パンチのかみ神奈川県鳥瞰図だけでなく、主に近現代の「紙の地図」に焦点を当て、地図を作り、使う人たちの活動を紹介するぞ。それぞれの時代の地図を振り返って「人」と「地図」の歩みを考えてみてはいかがかのう?

カメわぁ~!たのしみだな!「地図」は誰もが一度は関わったことがあるものですし、改めて「地図」について考えてみるのも面白そうですね!

パンチのかみ前期は神奈川県鳥瞰図の複製の展示になるので注意してくれ。さてそれでは「おうちでヒロシゲ」もはりきっていこう。今回は神奈川県鳥瞰図の大磯部分じゃ。海沿いの浜辺に松林が広がっているのう。

カメ今でいう大磯ロングビーチですかね。海に浮かんでいる赤い旗は遊泳区域の旗かな?ぼくも泳ぎに行きたいな~。

東海道五拾三次之内 大磯 虎ヶ雨(天保4(1833)年頃 初代 歌川広重)

東海道五拾三次之内 大磯 虎ヶ雨(天保4(1833)年頃 初代 歌川広重)

パンチのかみ初代歌川広重の「東海道五拾三次之内 大磯 虎ヶ雨」じゃ。

カメここでも見事な松林が描かれていますね。「虎ヶ雨」って空から虎でも降って来るんですか?

パンチのかみ違う違う。歌舞伎でも有名な「曾我物語」に出て来る曾我兄弟の兄、十郎の恋人であった大磯の遊女、虎御前が、旧暦5月28日、曾我兄弟の敵討ち決行の日に死んだ曾我十郎の死を悲しんで流した涙が雨となってふることを「虎ヶ雨」と言うのじゃ。

カメだから涙みたいにしとしとふる雨が描かれているんですね!

東海道 大磯(慶応3(1867)年 二代 歌川広重)

東海道 大磯(慶応3(1867)年 二代 歌川広重)

東海名所改正道中記 十 大磯 鴫立沢 小田原迄四里(明治8(1875)年9月 三代 歌川広重)

東海名所改正道中記 十 大磯 鴫立沢 小田原迄四里(明治8(1875)年9月 三代 歌川広重)

パンチのかみ二代広重が慶応3(1867)年に描いた「東海道 大磯」と三代広重が明治8(1875)年に描いた「東海名所改正道中記 十 大磯 鴫立沢 小田原迄四里」じゃ。

カメ三代広重の「鴫立沢」ってなんて読むんですか?

パンチのかみ「しぎたつさわ」じゃ。平安時代の有名な歌人西行法師が大磯の付近を詠んだ「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」という歌もあるのじゃぞ。

カメへえ!鴫が飛び立つ様子が目に浮かぶようですね!「虎ヶ雨」も「鴫立沢」もさらっと流してしまいそうですが、少し立ち止まって味わってみると面白いですね!

パンチのかみそうじゃのう。次回は「小田原宿」じゃ!楽しみにしていてくれ!

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