関東大震災と神奈川県立歴史博物館

関東大震災と神奈川県立歴史博物館(令和5年8月1日公開)


(パンチの守)当館では2023年7月29日(土)から9月18日(月・祝)まで特別展「関東大震災-原点は100年前-」を開催するぞ。当館の建物のうち旧館部分は、1904年(明治37年)7月に横浜正金銀行(よこはましょうきんぎんこう)本店本館として建設されたのじゃ

(犬のカメ)重要文化財・史跡に指定されている、横浜をそして日本を代表する近代建築ですね!

パンチのかみ明治建築界の巨頭・妻木頼黄(つまきよりなか)が設計し、外壁に石材を使用した煉瓦造りで地上3階地下1階建ての建物は、コリント式の重厚な石造彫刻の柱頭飾りをもつ大オーダーと、正面に据えられた巨大なドームが特徴で、ネオ・バロック様式とされる威厳ある外観を構成しておるのじゃ。

現在の神奈川県立歴史博物館

カメうわ~!歴史のある建物ですね!明治からずっと変わらないのですか?

パンチのかみ実は1923年(大正12年)9月1日の関東大震災では、1階から3階までの内装と屋上のドームを焼失したのじゃ。震災後に復旧工事が行われ、戦後まで銀行として使用されていたのじゃ。

震災復旧後の横浜正金銀行本店

カメええ!当館のシンボルであるドームがないですね!

パンチのかみ1964年(昭和39年)、神奈川県は、明治期の横浜を代表するこの建築物を県立博物館の施設とするため、創建当時のドームを復元することにしたのじゃ。

ドーム復元工事写真(国設計所蔵)

カメドームの設計図があったのですか?

パンチのかみいやいや。ドームの設計図は見つからなかったのじゃ。そこで当時の東京銀行横浜支店に保存されていた旧横浜正金銀行の竣工当時の写真を資料として、造形的にできるだけ正確にドームを復元したのじゃ。

パンチのかみ1967年(昭和42年)に建物のシンボルであるドームを復元して神奈川県立博物館となり、1995年(平成7年)からは神奈川県立"歴史"博物館にリニューアルして保存活用されているのじゃ!

カメ設計図ではなく写真から復元するなんてすごいですね!

パンチのかみうむ。ところでカメ、ここまで当館について勉強してきたな!そこでクイズじゃ!

カメえ~!そんなテストみたいな!

パンチのかみ下の4つの写真について年代順にならべるのじゃ。今までの話を聞いていたら簡単なクイズじゃな!

カメえ~っと。①はがれきが沢山あって、ドームも消失してしまっているから関東大震災の時の写真ですね。②は屋上のドームがないけど街並みがキレイ。③は今のドームとは少し違うドームがあって道は馬車が走っていますね!④はドームがあるけど自動車が止まっていて馬車道玄関には看板も立っていますね!ということは③①②④の順ですね!

パンチのかみ正解じゃ!皆はわかったかのう?関東大震災の生き証人でもある当館で開催する特別展「関東大震災-原点は100年前-」を、ぜひ見に来てほしいのう。

特別展関東大震災-原点は100年前-」チラシ

ホームおうちでかながわけんぱく >関東大震災と神奈川県立歴史博物館

ページトップに戻る